ホームタマネギ 芽だし
ホームタマネギの種球
ホームタマネギは、晩夏に種球を植え付けて育て、
冬の間に育ったタマネギを収穫します。
寒い冬の間に、珍しい新タマネギが食べられるということで、
近年とても注目されています。
そんなホームタマネギですが、
種球を植え付ける前に、芽だしをする必要はあるのでしょうか。
[ホームタマネギ 芽だし]
■ホームタマネギ 芽だし
ホームタマネギは、種球と呼ばれる小さなタマネギのようなものを植え付けます。
種球には上下があり、上部から芽が出て、下部から根が出ます。
この時、初心者の方の中には、上下が分からない、ということもあるでしょう。
また、植え付けた後に、特に不備があったわけでもないのに、
芽が出ずに終わるものがあります。
病害虫や管理が悪いというわけでなくても、時々芽が出ない種球が出てくるのです。
ホームタマネギは、すでに小さなタマネギの状態になった種球を植え付けることで、
通常のタマネギよりも短い期間で収穫に至ります。
ところが、肝心の芽が出なければ、その後の生長はありえません。
限られたスペースで育てる家庭菜園だからこそ、
芽が出ずに終わることだけは、避けたいものです。
ここで気になるのが、芽だしです。
最初に芽だしをしておけば、上下の区別もつけやすくなり、
植え付け後に芽が出なかった、などということもありません。
けれど、一般的にはホームタマネギを芽だしすることはありません。
上下の差はよく見れば分かりますし、
植え付け後の発芽が遅れているものに関しては、
余った種球と交換して植え付けることで解決します。
あえて芽だしをする手間をかけるよりも、
そちらの方が効率的だと考える方が多いのでしょう。
ポットに1つずつ種球を植え付け、芽が出たものだけを定植することもできますが、
根鉢が崩れる可能性や手間を考えると、芽だしは現実的ではないのです。
地植えの萌芽
プランター栽培の萌芽
■芽だしの代わりの休眠打破
ホームタマネギを芽だしすることはあまりありませんが、
芽の揃いが良くなるように、
植え付け前に休眠を破る作業を行うことがあります。
ホームタマネギの種球は、夏までに小さな玉状になったところを一度収穫し、
干した状態で夏越しします。
気温が高い夏の間は休眠していて、秋になって少し涼しくなると、
芽を出して生育を始めます。
ところが、休眠が破れるタイミングが個々でずれると、
芽の揃いが悪くなり、生育にもずれが出てきます。
ホームタマネギは栽培期間が短い分、芽の出るタイミングがバラバラになって、
生育に差が出ると、それだけ収穫に影響します。
植え付け前の種球に、休眠を打破する作業をしておくと、
芽の揃いが良くなり、生育に差が出にくくなります。
休眠打破と聞くと、すごく大変な作業のように感じますが、要は低温処理です。
10度前後の状態に、2週間~3週間ほど置くことで、
秋がきたと感じて休眠が終わります。
植え付けに使う種球を、同条件の環境下に置くことによって、
萌芽を揃えることができるのです。
一般家庭では冷蔵庫を使うことが多いですが、
冷蔵室では温度が低すぎるので、野菜室を使います。
また、野菜室は湿度が高い場合があるので、湿気対策として、
新聞紙にくるむなどして2週間~3週間ほど置いておきます。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期