タマネギ 苗の作り方
育てたタマネギ苗が活着すると嬉しいですよ
タマネギ苗 C)なんでも屋さん
タマネギの苗の作り方はやや難しいのですが、
成功すると家庭菜園の腕が上がったと自慢できます!
タマネギの苗づくりが上手く行くと、
タマネギ栽培はほぼ成功したと言っても良いほどです。
それくらい、苗作りはタマネギ栽培にとって重要な作業です。
タマネギの苗は太すぎるととう立ちしてしまい、
タマネギ栽培としては残念ながら失敗になります。
しかし、細すぎると冬越しをすることができません。
では、適度な太さの丈夫な苗をつくるには、
どうすればよいのでしょう?
[タマネギ 苗の作り方]
■種まきの時期
秋まきのタマネギの苗を畑に植えるのは、
品種によって違いがありますが11月上旬から下旬になります。
タマネギの種は、畑に苗を植え付ける2か月前、
9月上旬から10月下旬に撒くのが一般的です。
*品種によって異なりますので、種袋を確認してくださいね。
品種名がわかれば、インターネットでも調べられます。
■畑での苗の作り方
・苗床の準備
タマネギの苗は肥沃で排水のよい場所で、
育てる必要があります。
種を播く2週間前に苦土石灰と堆肥を入れて耕し、
土の酸性度を調節しておきます。
苦土石灰は1㎡あたり100g、堆肥は2~3㎏が適当です。
種を播く1週間前には、
化成肥料を1㎡あたり60g施して耕し、畝を作ります。
畝の表面は板などを使って平らにならしておきます。
畑での種まきのしかた
・種まき
タマネギの種は、条まきかバラまきにします。
条まきは、畝に垂直方向に、
5~6㎝おきに板でまき溝をひいておきます。
まき溝の中に種を1~2㎝間隔で落としていき、
軽く土をかぶせます。
バラまきにするときは、畝の表面に薄く石灰を撒いておきます。
石灰を撒いておくと、種をどこに撒いたのかわかりやすくなります。
種は畝全体にまんべんなく撒いていきます。
種を播き終わったら畝全体をピートモスで覆い、
たっぷりの水を撒き、その上に寒冷紗をかけます。
発芽までは乾燥しないように気を配ります。
しかし、過湿にしすぎると、発芽しにくくなるため注意が必要です。
タマネギの種は7日くらいで発芽します。
発芽後は寒冷紗をとりのぞき、よく日に当てます。
タマネギの発芽と生長、育苗期間は2か月くらいです
・土寄せと追肥
本葉が2枚伸びたころ、間引いて株間を2~3㎝に揃えます。
発芽してから20日後を目安に追肥を行います。
追肥は、500倍に薄めた液肥か、化成肥料を1㎡あたり30g施します。
追肥後は、ふるいを使って株間に土をふるい入れ、土寄せを行います。
・育苗期間
育苗期間は2か月程度です。
本葉が3枚以上になり、葉鞘部の直径が6~8㎜、
苗の重さが4~6gの、根のしっかり張った苗が育ったら成功です。
苗が太すぎたり重すぎたりすると、
とう立ちしてネギ坊主ができてしまいます。
また、分球して二つに割れた、
タマネギになってしまうこともあります。
ポット苗での苗の作り方
■ポットでの苗の作り方
タマネギの苗を少量だけ育てたいときには、
ポットで育てるのこともできます。
畑で育てる苗よりは細くなりますが、失敗が少なく簡単に作れます。
9号ポットに市販の堆肥の入った野菜の栽培用土を入れます。
1ポットあたり10~20粒の種を播き、
軽く土を寄せて薄くピートモスをかぶせ、水をやります。
発芽したら日に当てて育てます。
20日頃を目安に液肥を与えます。
追肥はその後も2週間おきに与えます。
苗が倒れそうになったら葉身を1部切り取ると元気になります。
セルトレーでも作れます C)園芸専門店 さいじょう緑花
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期