新タマネギとは?
新タマネギは、特定の季節になると、スーパーなどで見かけるようになります。
けれど、普段よく目にしている、茶色い皮のタマネギとは違うのでしょうか。
新タマネギとは何なのか、普通のタマネギとの違いは? を、まとめました。
[新タマネギとは?]
■新タマネギとは?
新タマネギとは、収穫後の乾燥をせず、
そのままの状態で出荷されたタマネギのことを指します。
普段よく見るタマネギは、表面の皮が茶色です。
ところが、新タマネギは白っぽい色をしていたり、
うっすらと黄色や緑になっている程度で、茶色くはなっていません。
これは、収穫後の乾燥をさせていないからなのです。
新タマネギとして売られているものも、
収穫後に乾燥させて表面が茶色くなれば、一般のタマネギとなります。
新タマネギは乾燥させていないため、貯蔵ができません。
そのため、季節限定で出回ることが多いのも特徴です。
しかし、一度食べると、そのジューシーで新鮮な味が抜群です。
家庭菜園で育てたら、この美味しい新タマネギを味わうことができます!
ようやく新タマネギが食べられます!
■新タマネギとタマネギの違い
新タマネギと普通の茶色いタマネギ、
どちらもタマネギであることに変わりはありません。
けれど、見た目や食感、味など、異なる点が意外と多いのです。
新タマネギとタマネギの違いをご紹介しましょう。
・品種
新タマネギは、収穫して乾燥させないうちに出荷したものなので、
タマネギとして流通しているものと同じ品種の場合があります。
けれど、新タマネギは春の早い時期から出荷をすることも多いため、
収穫を早められる極早生の品種を使うことが多いです。
例えば、ソニック、愛知白早生が人気です。
それとは反対に、タマネギは貯蔵性の良さが重要になることも多いです。
もともと持っている性質として、貯蔵性に優れている品種と、
そうでない品種とでは、やはり貯蔵性に優れた品種の方が便利です。
そういった理由から、新タマネギは極早生や早生といった収穫が早いものを、
タマネギは貯蔵性の高い晩生種を育てることが多いです。
新タマネギは、甘くてみずみずしくジューシー
・出回る時期
新タマネギは、収穫してすぐに出荷します。
タマネギは年中スーパーに並んでいますが、
同じ時期に収穫したものばかりではありません。
春に収穫したもの、初夏、夏、冬に収穫したものなど、
栽培している地域や品種によって、様々な時期に収穫されます。
タマネギは収獲した後、乾燥させて貯蔵性を高めた状態で出荷されたものが、
季節をずらしながら店頭に並びます。
それとは反対に、季節が限定されているのが、新タマネギです。
新タマネギの旬は、春~初夏にかけてと冬に店頭に並ぶことが多いです。
新タマネギ用に育てられる多くの品種が、
極早生や早生といった早くに収穫ができるタイプのため、
まだ寒さの残る早春から初夏にかけて順に出荷されます。
一昔前までは、新タマネギの旬といえば、この春~初夏が主流でした。
けれど、近年は冬に収穫を迎える作型で栽培されることが増えたため、
冬にも新タマネギが集中して流通するようになってきました。
新タマネギは春のものというイメージが強い分、
冬の新タマネギは珍しく、重宝されているようです。
まずは、そのまま生で食べましょう
・味と食感
新タマネギとタマネギでは、味や食感も異なります。
新タマネギの方は、乾燥させていない分、甘さと水分を多く含んでいます。
そのため、生で食べた時の食感がフレッシュで、とてもジューシーです。
新タマネギは、水にさらしたりせずに、甘くてシャキシャキ感があり最高の食味です。
生のままはもちろん、和え物、サラダ、シチュー、炒め物、おいしいですよ。
加熱するのも短時間でできますし、いつものタマネギに比べ、
とろとろに柔らかくなります。
まだ形が残っている状態でも柔らかく、水分が多いことがよく分かります。
普通のタマネギは、収穫後に乾燥して水分を抜いているため、
少し硬めで繊維質な食感になります。
味の方は、新タマネギは、タマネギよりも甘みがかなり強いです。
スライスしたものを水にさらさず、生のままで食べても、
しっかりと甘みを感じることができます。
普通のタマネギの場合、水にさらしたりして辛味を抜かないと、
生では食べられないという方も多いです。
もちろん、加熱すれば甘みと旨みが増すので、辛味を気にせず食べられます。
新タマネギはフレッシュな風味、タマネギは濃厚なタマネギの味を楽しめます。
パエリアやシチュー、ピザなどにも、甘みとコクが増して美味しいです
・保存方法
新タマネギと普通のタマネギでは、保存方法も異なります。
新タマネギは水分が多いため、日持ちがしません。
そのため、購入してすぐに使わない場合は、
ビニールなどに入れてから、野菜室に入れて保存します。
ビニールに入れずに裸のまま野菜室に入れると、
表面の皮がしっかりとしていないため、水分が抜けてしまい、しわになります。
また、貯蔵性はほぼないので、購入したらできるだけ早くに使い切りましょう。
安くても、1週間以内に使い切れない場合は、購入する量を加減した方が賢明です。
普通のタマネギであれば、乾燥させているため、貯蔵性が高いです。
ただ、寒さと湿気に弱いので、冷蔵庫の保存は適しません。
新タマネギと同じ要領でビニールに入れて冷蔵庫の野菜室に入れおくと、
冷えすぎて傷んだり、ビニールで湿気がこもるため、カビなどの原因になります。
風通しが良く暗い場所で、吊るしたりカゴに入れたりして保存するのがお勧めです。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期