タマネギ栽培 時期
収穫したタマネギ
タマネギの栽培時期といえば、秋から初夏にかけてが一般的です。
ところが、栽培方法や栽培する地域、栽培する品種によって、
栽培する時期が微妙に違ってくるのです。
タマネギ栽培をする時期を、わかりやすくまとめてみました。
[タマネギ栽培 時期]
■種まき、苗の植え付け
タマネギの一般的な栽培時期といえば、秋～初夏です。
栽培期間が長いため、育てるエリアに余裕がないと、
夏野菜の苗を植え付ける時期とダブるので、
家庭菜園では栽培が難しいこともあります。
ただ、スペースの確保の問題だけであれば、タマネギはプランター栽培を行い、
夏野菜のために地植えスペースを空けておくという方法もあります。
タマネギを育てる時、家庭菜園であれば苗から育てることが多いですが、
育てる株数が多い場合には、自分で育苗するということもあります。
種から育苗して育てる場合と、苗を植え付けて育てる場合とでは、
当然ながら栽培時期が異なります。
種からの栽培にチャレンジしてみたい方は、
種まきの時期をきちんと把握しておくようにしましょう。
・種から育てる場合
種まき時期：9月
定植時期：11月
収獲時期：4月～6月
・苗から育てる場合
植え付け時期：11月
収獲時期：4月～6月
■栽培地域、栽培品種
タマネギ栽培は、実は栽培する地域や品種より、適する作型が大きく異なります。
日本は細長い国なので、地域によって気候がかなり違います。
北海道や東北のような雪深く寒い地域もあれば、
沖縄のように冬も暖かい地域があります。
タマネギは比較的温暖な気候を好む野菜のため、
以前は寒い地域での栽培が難しいとされてきましたが、
品種改良や作型の見直し、栽培方法の改革によって、
今では日本有数の産地となっています。
栽培地域に合った作型と、その作型に合った品種をご紹介します。
ここでの寒冷地は東北、寒地は北海道となります。
・秋まき超早出し栽培
種まき：8月下旬～9月上旬
定植：10月下旬～11月上旬
収獲：2月下旬～4月上旬
品種：極早生種
地域：中間地、暖地
・秋まき早出し栽培
種まき：9月上旬～9月中旬
定植：11月上旬～11月中旬
収獲4月～5月上旬
品種：早生種
地域：中間地、暖地
・秋まき普通栽培
種まき：9月中旬～10月上旬（寒冷地は8月下旬）
定植：11月下旬～12月上旬（寒冷地は10月中旬～10月下旬）
収獲：5月下旬～6月（寒冷地は6月中旬～7月下旬）
品種：中生、中晩生種
地域：寒冷地、中間地、暖地
・秋まき早春栽培
種まき：10月上旬
定植：1月下旬～2月上旬
収獲：6月
品種：中晩生種
地域：中間地、暖地
・春まき栽培
種まき：3月中旬
定植：5月中旬
収獲：9月下旬～10月上旬
品種：晩生種
地域：寒地
・寒地秋まき栽培
種まき：8月下旬
定植：9月下旬
収獲；7月
品種：中生、中晩生種
地域：寒地
ホームタマネギの種球
■ホームタマネギ（オニオンセット）
ホームタマネギ（オニオンセット）は、
晩夏～初秋にかけて小さなタマネギ形をした種球を植え付て育てる方法です。
植え付け時期は苗よりも早く、その分暖かいうちに生長することができるため、
上手に育てれば年内の収穫が可能になります。
ただ、年内収穫を目指すためには、植え付け適期が非常にシビアで、
その後の管理や天候が悪いと、年内に収穫できないことも多々あります。
年内の収穫が間に合わなかった場合には、
年を越して通常と同じ時期の収穫を待つことが多くなりますが、
そうなると激増するのがトウ立ちです。
タマネギはトウ立ちすると可食部が少なくなり、形も悪くなります。
それでも、年内に収穫することができれば、
真冬にみずみずしい新タマネギを楽しむことができ、
しかも初夏に植え付けを行う夏野菜の邪魔にもなりません。
年内収穫の場合、できるだけ遅くまで生育温度を確保する必要があるため、
寒地や寒冷地での栽培には向きません。
植え付け適期を過ぎてしまった場合は、
10月下旬に植え付けを行って越冬させることで、春に収穫することも可能です。
・年内の収穫の場合
植え付け時期：8月下旬～9月上旬
収獲時期：11月～12月
・春収穫の場合
植え付け時期：10月下旬
収獲時期：4月下旬以降
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期
