しののめ
しののめ
しののめは5月から収穫できる中生~中晩生品種で、
ナント育苗株式会社から販売されている新しい品種です。
育てやすく、肩張りや首部の締まり、尻詰まりが良いです。
しののめの特徴や育て方をご紹介します。
[しののめ]ナント交配
■しののめの特徴
・5月収穫の中生~中晩生の黄タマネギ
しののめの熟期は中生で、中間地、
暖地で9月に種まきをして5月上中旬から収穫出来ます。
冷涼地でも5月末頃には収穫が出来る品種です。
厳密には、中生~中晩生の間くらいの熟期ですが、
中生とそれほど差がなく育てられ、収穫期も近いです。
中生と中生~中晩生と中晩生の違いは、主に収穫期で、
中生と中晩生の間が、中生~中晩生品種と思っておくと分かりやすいです。
・冷涼地から暖地まで栽培ができる
中生~中晩生品種で、栽培は広い地域に適しています。
冷涼地、中間地、暖地のどこでも育てられますが、
北海道などの地域の秋まき栽培、春まき栽培には不向きです。
基本的には秋まき専用品種です。
中間地、暖地は9月中下旬の種まき、冷涼地はそれよりも早い8月末頃の種まきで、
冷涼地は中間地などと比べて種まきの時期が早いです。
・トウ立ち、分球が少なく、形も良好
球が分かれてしまう分球やトウ立ちは少なめで、安定して収穫が出来ます。
形は甲高の形をしていて、首の締まりが良く、肩張りも良いです。
また、尻詰まりも良好で、カットしやすいことから、加工用としても使えます。
■しののめの栽培のコツ
・極端に早い種まきは避ける
トウ立ちや分球が少ない品種なので、多少の早まきは問題ありませんが、
極端に早く種まきをしてしまうと、トウ立ちしやすいので注意します。
地域に合う種まきの時期を逃さぬよう、適期に行います。
植え付けも同様に適期に行います。
・追肥は2回~3回で、止め肥は3月上旬
基本は中生品種と同様の追肥回数ですが、少し時期が異なります。
1回目が植え付けから2週間後、2回目が2月中旬まで、3回目が3月上旬です。
2回目と3回目の追肥の感覚が短いので、2回目を早めに行い、
止め肥は3月上旬までが目安です。
・収穫時期
収穫時期の目安は、暖地で5月上旬、中間地で5月中下旬、
冷涼地で5月末~6月上中旬です。
目安なので、全体の8割程度が倒伏してから収穫すれば確実です。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期