イコル
イコル
イコルは北海道で栽培されている晩生品種のタマネギです。
カムイより遅く、他の貯蔵品種より早い収穫で、
病害にとても強い品種です。
イコルの特徴や栽培のコツをご紹介します。
[イコル]タキイ交配
■イコルの特徴
・春まき専用品種
北海道で栽培されている品種で、主に春まき栽培で育てます。
そのため、中間地や暖地などの秋まき栽培に不向きです。
育てる場合、北海道や冷涼地で春まきの作型で育てるのが適しています。
・収量が見込める晩生品種
カムイより熟期が遅いため、やや甲高の形に仕上がり、
十分な大きさになるため、収量が上がります。
熟期はカムイよりは遅いですが、他の貯蔵種より早く収穫ができます。
・病害に強い
耐病性に優れ、葉茎に現れる病害のほか、貯蔵中の腐敗、
栽培中の軟腐病に耐性を持っており、丈夫です。
各種病害に耐病性を持っているため、減農薬栽培、無農薬栽培に向いています。
・カムイと使い分けられる
イコルはカムイと比較され、両者とも病害に強いという特徴を持っています。
熟期がイコルよりカムイのほうが早いので、
早めに収穫したい場合はカムイ、やや遅くても良いならイコル、
と選択することができます。
また、両方を育て、収穫時期を分散することもできます。
イコル C)インフォマート
■イコルの栽培のコツ
・栽培形態に応じた種まきをする
加温が出来る環境や、ハウスなどが使用できる場合、
早めの2月頃から種まきが可能です。
トンネルを被せることができるなら3月頃、
無加温なら、十分暖かくなった4月に種まきをします。
育苗に関しては、一般的なタマネギと同様に行います。
・減農薬、無農薬栽培の場合、防除を徹底する
病害に強い品種ではありますが、病害虫の飛来もあるので、
寒冷紗や、不織布を被せたり、忌避資材を使用します。
害虫を防ぐのは、粘着資材などを使うと、被害が少なく済みます。
・収穫は8月末~9月中
カムイより遅いので、収穫は9月上旬頃になります。
早ければ8月末なので、タマネギの倒伏状況を見て収穫をします。
収穫後、貯蔵する分はよく乾燥させ、吊り貯蔵などで貯蔵します。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期