ウルフ
ウルフ
ウルフは北海道で栽培されている品種の一つで、
中早生の黄タマネギ品種です。
生育旺盛で肥大性、耐病性が良く、育てやすいです。
ウルフの特徴や栽培のコツをご紹介します。
[ウルフ]タキイ交配
■ウルフの特徴
・北海道専用品種の一つ
北海道の春まき栽培で育てられている品種の一つです。
熟期は中早生で、耐病性に優れ品質も良いです。
知床で栽培されており、9月から翌年3月まで出荷されています。
・生育が旺盛で肥大性が良い
初期からの生育がとても旺盛です。
そのため早まきには注意する必要があります。
肥大性も良く太り、栽培によっては大玉になります。
ただ、大玉にしようとして収穫を遅らせてしまうと、
貯蔵性が悪くなるので少し注意が必要です。
・豊円形で色が濃く見栄えが良い
外皮が濃い茶色をしており、テリがあります。
形は円に近く、大きさ、形ともに揃います。
・葉や茎の病害に対して耐病性を持つ
地上部に症状が現れる病害に対して耐病性を持ちます。
葉や茎の病害であるべと病などです。
生育旺盛で病害に強いので育てやすい品種の一つです。
■ウルフの栽培のコツ
・早まきは厳禁
初期生育が旺盛なので、早まき、早植えは厳禁です。
適期に種まきをするようにします。
春まき栽培が基本なので、2月～4月頃種まきをします。
保温、加温できるような環境があれば2月に種まき、育苗をし、
暖かくなってから栽培する場合は4月頃、直播き栽培で行います。
ただ、ポットで育苗する時には高温、乾燥に気をつけて育苗をします。
・冷夏の場合、追肥を施す
一般的な春まき栽培の場合追肥は行いませんが、
冷夏の場合、トウ立ちを防ぐために追肥を行います。
6月上旬に少し肥料を与えるようにします。
追肥をするのは冷夏の年だけにし、基本は追肥を行いません。
・収穫
収穫を遅らすと大玉のタマネギが収穫できますが、貯蔵性が悪くなります。
倒伏してから収穫をし、収穫も適期に行います。
収穫後は速やかに根切りをし、よく乾燥させたり、
吊り玉貯蔵をすると長持ちしやすくなります。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期
