クエルリッチ
クエルリッチ
クエルリッチは、赤タマネギで、ケルセチンを多く含んでいます。
機能性食材として注目されていて、貯蔵性も良いF1品種です。
クエルリッチの特徴と育て方のコツをご紹介します。
[クエルリッチ]
■クエルリッチの特徴
・ケルセチンを多く含む赤タマネギ
タマネギに含まれるケルセチンが、一般的なタマネギよりも多く含まれています。
近年、ケルセチンの効能が注目されており、
機能性食材、付加価値をつけた品種として育成されました。
その後、よりケルセチンを多く含有する品種が育成され、それがクエルゴールドになりました。
クエルリッチのケルセチンの含有量はスーパー北もみじよりも多く含まれていますが、
クエルゴールドより少ないです。
クエルリッチは赤タマネギなので、サラダにして食べたり、
捨ててしまう皮の部分は、煮出してお茶にしたりすると、
効率良くケルセチンを摂ることができます。
・春まき栽培に向いている
北海道や東北、その他冷涼地などの春まき栽培に向いています。
熟期は中晩生で、種まきは4月頃、収穫が夏以降の9月頃になります。
やや小ぶりの球ですが、生育や収量はクエルゴールドより良いです。
・貯蔵性が良い
赤タマネギの中でも貯蔵性が良いです。
春に種まきをすると、収穫は夏以降になり、
収穫後は風通しの良く、日が当たらない場所で貯蔵すると、
翌年の春まで貯蔵することができます。
・辛味が少ない
春まき栽培でよく使われるスーパー北もみじより辛味が少なく、甘みがあります。
糖度は10度くらいになり、サラダにするとおいしく食べられます。
■クエルリッチの栽培のコツ
栽培は春まき栽培と同様に行います。
その年の気候により、球の形が長球になります。
・種まき、植え付け
種まきは、年が明けて暖かくなってくる4月頃です。
この時、低温に当たらないようにし、トウ立ちしないように気をつけます。
植え付けは6月上旬頃、それまでに畑や土の準備をします。
追肥は行わないので、元肥をしっかりと入れておきます。
・収穫
収穫は夏を越した9月頃から行い、
なるべく晴れた日に収穫し、よく乾燥させ、貯蔵します。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期