月輪
月輪
月輪(げつりん)は、春まきの作型に向いている品種で、
北海道や冷涼地にに向けて開発された品種です。
サカタのタネから販売されています。
月輪の特徴や育て方のコツをご紹介します。
[月輪]
■月輪の特徴
・春まき栽培専用品種
北海道や冷涼地で栽培できる春栽培専用の品種です。
寒い地域で、秋まきで育てるのは難しいです。
月輪は北海道や冷涼地にに向けて開発された春栽培向きの品種です。
北海道、冷涼地向けなので、暖地、中間地には向いていません。
育成を企画したのは株式会社渡辺採取場で、
北海道の北見地方で栽培されていた札幌黄を選抜、育成した品種を母系として、
かけあわせたのは米国の一代雑種です。
・熟期は中生で育てやすい
熟期は中生で、3月に種まきをして9月に収穫ができます。
肥大性が良く、病害虫の耐病性は中程度ですが、軟腐病の耐病性はやや劣ります。
それでも十分な耐病性を持っているので育てやすいです。
貯蔵性は他の春まき品種より2週間程度短いです。
9月に収穫して翌年の2月くらいまで貯蔵できます。
・9月に新タマネギとして食べられる
一般的な新タマネギといえば、3月頃からでてくるものが主流ですが、
春まき栽培では9月に新タマネギとして収穫でき、食べることができます。
直売所などで売るときも、9月の新タマネギとして付加価値をつけることもできます。
■月輪の栽培のコツ
・春に種まきをする
北海道、冷涼地で3月上旬までに種まきをします。
育苗期間等は一般的な中生品種と同じように行います。
・土作り
一般的なタマネギと同様に行いますが、
地植えで栽培する場合、生育が遅いような土や場所、
軟腐病になりやすい場所は避けるようにします。
チッソをやや少なめにすることで、軟腐病が軽減するとされているので、
必要であればチッソを少なめにします。
・植え付け
植え付けは5月上旬からゴールデンウィークをすぎた頃が植え付けの時期です。
密植栽培を避けて、株間は10~15cm取るようにします。
・収穫
収穫は9月上旬から中旬頃になります。
同じ春栽培の品種の札幌黄と同時期や、やや遅めの倒伏です。
栽培場所によっては、もうすこし倒伏、収穫が遅れます。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期