札幌黄
札幌黄 C)北のデリシャス
札幌黄(さっぽろき)、かつて札幌の特産品であったタマネギで、
現在は幻のタマネギとも言われています。
タマネギの中でも糖度が高く、甘みがある品種です。
栽培がやや難しいのですが、自信のある方はぜひ育ててみてください。
[札幌黄]
■札幌黄の特徴
・生産量が少ない幻のタマネギ
明治から栽培されてきた品種で、昔は輸出するくらい生産されていましたが、
昭和50年ごろから栽培がやや難しいことから段々と生産量が落ち、
現在では、一部の農家でしか栽培されておらず、流通量が少なく、
その食味から知る人ぞ知る幻のタマネギです。
・味の箱舟に登録されている
味の箱舟とは1996年に設立され、食の世界遺産とも呼ばれます。
各地方で栽培、生産されている伝統的な品種、食品など、
現在では生産量が少なく、絶滅してしまう食材などを支援し活性化に繋げ、
受け継いでいこうという活動をしています。
札幌黄は2007年に味の箱舟に登録されました。
・日持ちしにくい
現在のF1品種や改良品種に比べて、やや日持ちしにくいです。
極端に日持ちしにくいということではありませんが、
食べる際には早めに消費したほうが良いです。
・肉厚で甘みがある
食感は肉厚でジューシーです。
加熱するとやわらかくなり、甘みが増すのが特徴です。
一般的なタマネギの糖度は9~10度に対し、札幌黄は13度くらいでとても甘いです。
あめ色になるまで炒めると甘みをより強く感じることができるので、
オニオンスープやビーフシチューなどの煮込み料理に最適です。
■札幌黄の栽培のコツ
・植え付けは5月頃
一般的なタマネギと違い、植え付けは5月上旬頃に行います。
種まきは3月上旬頃に行い、しっかりと苗を育ててから植えつけます。
・病害虫には特に気をつける
病気に弱い品種ですので、病害虫には気をつけます。
事前の防除や早くからの対策をし、病気が広がらないようにすることが大事です。
・収穫
収穫は9月上旬頃に行います。
よく晴れた日に収穫し、収穫した後は、
日の当たらない風通しの良い場所で貯蔵するようにします。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期