越山
越山は貯蔵性の高い中晩生の黄タマネギ品種で、
固定種なので、種を採取することができるのでまた同じものを収穫することも出来ます。
330g前後の大玉になるため多収を見込め、貯蔵は12月頃まで持ちます。
越山の特徴や育て方をご紹介します。
[越山]
■越山の特徴
・6月中下旬収穫の中晩生品種
熟期は中晩生で、暖地や中間地で6月中下旬から収穫出来ます。
栽培は暖地から冷涼地まで適していて、どの地域も秋まきの作型で育てます。
種まきは9月中旬から下旬頃に行い、
植え付けまでは約55日で、11月頃に植え付けをします。
中晩生品種は収穫までの期間が長いので肥料を切らせないように、
緩効性肥料などのゆっくりと効く肥料を与えるのがポイントです。
・固定種なので種が採取できる
交配されたF1種ではなく、固定種です。
固定種は品種として安定して定まっているので、
種を採取して翌年その種を撒けばまた同じものが育てられます。
F1は交雑し第一代のものなので、種を採取しても同じものが育てられるとは限りません。
タマネギとして活用しながら、種を採ることも考える場合には固定種を選ぶと良いです。
タマネギの種の採取は花を咲かせて、花が咲いた後に採取します。
採取した後は、よく乾燥させて冷暗所か冷蔵庫で保存します。
種の寿命は短い方で、
高温多湿の環境で保管してしまうと2年で発芽しなくなることもあるので注意します。
固定種で、育てれば種が採れますから、毎年種を採る分だけ花を咲かせておけば、
種の寿命を気にせずともよくなります。
・肥大性が良く330g前後に良く揃う
形は甲高形をしていて、大きさは330g前後です。
1玉が大きく、収量性の高さも持っています。
肥大性があって大きくなる品種ですが、
貯蔵を目的とする場合は肥大させすぎないほうが良いです。
あまり大きくしすぎると貯蔵性が落ち、品質も落ちやすくなります。
■越山の栽培のコツ
・肥料切れに注意する
種まきが9月、植え付けが11月頃で、収穫が翌年の6月中下旬と、
収穫まで時間がかかるので、特に球が肥大する時期に、
肥料が切れないように緩効性肥料を効かせるようにすると良いです。
止め肥は3月上旬が目安です。
・収穫
収穫は全体の8割が倒伏してからが目安ですが、
倒伏後1週間経ってから収穫すると、玉が充実するので貯蔵性が良くなります。
ただ、収穫が遅すぎてしまうと病害が出たり、腐敗してしまうので注意します。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期