F1天満
F1天満は多収を見込める大玉の中晩生品種で、
病害に強いので育てやすく、貯蔵性にも優れます。
貯蔵中の腐敗が少なく、長期の保存に向いていて、3月末まで貯蔵できます。
F1天満の特徴や育て方をご紹介します。
[F1天満]国華園
■F1天満の特徴
・350gの大玉で、豊円形に揃う黄タマネギ
肥大性が良いので1玉1玉が大きく、最大350gの大玉サイズになります。
形は豊円形をしていて、大きさと形が良く揃うため見栄えが良く、多収な品種です。
貯蔵を目的とする場合は大玉にせず、
270g~300gの中玉にすると、長持ちします。
食べ方は、生食より加熱調理に向いています。
・各種病害に強い中晩生品種
熟期は中晩生で、暖地で5月下旬から収穫できます。
暖地から冷涼地まで、栽培適地は広く、
肥大性も良いので育てやすいです。
一番の特徴は病害に特に強いことです。
タマネギ栽培で発生しやすい軟腐病などに強く、
病気を発症しにくいので、病害の心配が少なく育てられます。
ただ、病害は発生した土や土地での栽培は、
病害のリスクが上がるため、連作せず、
なるべく発病前に対処しておくことが大事です。
・貯蔵中でも腐敗が少なく長期貯蔵ができる
貯蔵性は良く、翌年の3月末まで貯蔵ができます。
貯蔵中に発生する腐敗が少ないことから、
高い品質のまま貯蔵することができます。
■F1天満の栽培のコツ
・基本は秋まき栽培で育てる
栽培は暖地、中間地、冷涼地、
どの地域でも9月頃に種まきをする秋まき栽培で行います。
北海道の春まき栽培には不向きです。
・長期貯蔵が目的なら肥料は減らす
大玉になりやすい品種なので、貯蔵を目的とする場合は、
肥料を減らして中玉サイズに仕上げます。
貯蔵中の腐敗は少ない品種ですが、大玉サイズのタマネギは腐敗しやすいので、
より腐敗を少なくするために中玉サイズにします。
・収穫と貯蔵
収穫は暖地で5月下旬、中間地で5月下旬~6月上旬、
冷涼地で6月中下旬からです。
晴れた日に収穫し、よく乾燥させて貯蔵します。
吊り玉貯蔵にすると長持ちしやすいので、可能であれば吊り玉貯蔵をします。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期