タマネギ 季節
タマネギの産地によって旬が異なります
タマネギは一年中スーパーに並んでいるので、旬はないと思ってはいませんか?
実はタマネギは産地によって収穫時期が異なるため、旬の季節が違います。
日本で生産されている国産タマネギの旬の季節をご紹介します。
[タマネギ 季節]
■タマネギに旬の季節はある?
タマネギは年中スーパーや八百屋などで見かけるため、
旬がないように感じますが、きちんと旬はあります。
まず、タマネギは皮が白っぽい色をしている新タマネギと、
乾燥させて表面が茶色くなっている黄タマネギに分けることができます。
新タマネギと黄タマネギは、品種自体が異なる場合もありますが、
実は品種が同じであっても、収穫してからどうするかによって、
新タマネギと黄タマネギに分かれることがあります。
また、収穫後の作業の差によって、それぞれの旬の時期が異なります。
・新タマネギ
収獲してすぐに出荷されるのが、新タマネギです。
表面の皮は白っぽく、全体的に水分が多いのが特徴です。
生でも辛みが少なく、甘みを爽やかな食味を持っているので、
スライスしたものをシンプルに食べるのがお勧めです。
火を通した時の甘みもかなり強く、丸ごと使ってスープ煮にすれば、
タマネギにスープの旨みが吸われ、
スープにも新タマネギの甘みがしみでておいしくなります。
そんな新タマネギは、収穫してすぐに出荷されるため、
収穫開始時期が旬の時期となります。
極早生品種のタマネギであれば、早ければ2月から出荷が始まることもあります。
通常の中晩生品種の場合は、4月~6月が出荷のピークとなります。
新タマネギは乾燥させずに出荷されるため、保存性がそれほど高くありません。
そのため、年中出回ることはなく、旬となる季節は2月下旬~6月に限定されています。
・黄タマネギ
黄タマネギは、収穫したタマネギを干して乾燥させ、保存性を高めたものです。
新タマネギに比べると、乾燥している分みずみずしさは少ないですが、
表面をしっかりと乾燥させれば、長い期間保存ができるのが特徴です。
辛みが強く、生よりも炒めたり煮たりした方がおいしくたべられますが、
カツオのたたきなど、魚介類などと薬味のような感覚で食べると、
臭みを和らげてくれる効果があります。
黄タマネギは、乾燥させる期間が必ず必要となるため、
新タマネギよりも出荷開始の時期が遅くなります。
早くても4月以降の出荷となりますが、
乾燥して保存性を高めているため、出荷される期間がとても長いです。
カツオのたたきに新タマネギが美味しいです
■季節で変わるタマネギ産地
タマネギの産地は全国にありますが、
実は産地によっておもに出荷される季節が異なります。
というのも、タマネギは栽培される地域によって、作型が異なるからです。
栽培されている作型は、おもに本州と北海道とで異なっています。
本州では、9月くらいに種をまいて苗を育て、その苗を11月頃に植え付け、
年を越して6月~7月にかけて収穫を行います。
もちろん、極早生や早生といった早どりできる品種であれば、
もう少し早い時期から出荷が始まります。
これに比べて、北海道では3月~4月に種を播き、育てた苗を5月~6月に定植します。
植え付けたタマネギはぐんぐん生長し、9月頃から収穫が始まります。
本州での基本の作型と、北海道で栽培される時の作型がずれているので、
日本では年中国産のタマネギを食べられるのです。
同じスーパーでも、季節により仕入れているタマネギの産地が異なる場合があるので、
産地にも少し注目してみると面白そうです。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期