タマネギ 選び方
タマネギを店頭販売している農家の納屋
タマネギは年中スーパーに並んでいて、
家に常備しているという方も多いのではないでしょうか。
タマネギはどれも同じように見えても、実は良し悪しがあります。
状態の悪いタマネギを買うと、使おうとした時に傷んでいたりして、困ります。
できるだけ良い状態のタマネギを選びたいものです。
良いタマネギの選び方をご紹介します。
[タマネギ 選び方]
■タマネギ 選び方
タマネギを選ぶ時、なんとなくで選んでいる方が多いですが、
良いタマネギのポイントにあてはめて選ぶと、味や保存性がずいぶんと違ってきます。
まずは良いタマネギを選ぶポイントをチェックしておきましょう。
・色つやが良い
表面の色がキレイで、さらにつやのあるタマネギは、良いタマネギです。
一般的に良く見かける茶色い皮のタマネギは、黄タマネギと呼ばれていて、
収穫後に乾燥させることで表面の皮が乾き、保存性が高くなります。
この乾燥する時にうまくできていると、表面の皮は乾いているのにハリがあり、つやも出ます。
・傷、カビがない
タマネギの表面に傷があるものは、そこから傷みやすくなることがあるので要注意です。
また、黒っぽいカビや緑色のカビが発生しているものも、注意が必要です。
皮を剥けば大丈夫なように思えますが、
買ったものをしばらく保存しておくのであれば、やめておいた方が良いでしょう。
時間が経つにつれ、カビが発生した部分が傷み、
いずれその傷みが全体に広がっていきます。
表面に多少の土が付着している場合は、特に問題はありません。
表面に見えているものが土なのか、それともカビなのかを見分けられるようにしましょう。
・首が締まっている
タマネギの頭のすぼまっている部分を「首」と表現することが多いですが、
この部分が細いものの方が良いタマネギです。
首が細く締まっているものは、玉全体もよく締まり、おいしさが詰まっているといえます。
また、首が太くだらしなく広がっているものは、隙間から害虫や湿気が入り込みやすく、
内部から傷んでくることがあります。
・持つと重みがある
手に持った時、見た目よりもずっしりと重みを感じるものは、
中身が詰まっていて良いタマネギです。
タマネギは表面がよく乾いているものの方が保存が効きますが、
内側まで過度に乾燥してしまうと、パサパサになっておいしくなくなります。
重みを感じるものは、しっかり水分を保ったまま、
上手に乾燥されている状態なので、生でも加熱調理してもおいしいタマネギといえます。
大きさはまちまちでも、おいしそうなタマネギが並ぶ八百屋
・表面にシワ、上部に凹みがない
表面の皮にシワがあるものや、首付近やお尻の周りを軽く押した時に、
柔らかくなって凹みを感じるものは、内部の水分が抜けすぎていたり、
傷んでいる可能性が高いです。
皮は内側に水分が保たれていてハリがあるからふっくらとしますが、
内側が傷んだり乾燥したりしてハリがなくなると、表面の皮も余ってシワが寄ってきます。
また、タマネギは中心から傷んでくることが多く、首やお尻部分に凹みを感じるものは、
内部から傷んできている可能性が高いです。
・芽や根が出ていない
首の部分から青々とした芽が出ていたり、お尻の部分から根が発生しているものは、
新しく生育しようと動き始めている状態です。
芽や根を発生させるために、体に溜めこんだ養分を使っているため、
中がスカスカになっている可能性が高いです。
スーパーなどでは、商品管理が徹底されていることも多く、
このような状態になっていることはあまり見かけませんが、
直売所や長期在庫として置かれている場合は、芽や根が発生していることがあります。
また、自宅で保存しているタマネギも、同じような状態になっている場合は、
食味がかなり落ちていると思って間違いありません。
・臭いがしない
タマネギに鼻を近づけた時、ほんの少しタマネギ特有の香りがすることがありますが、
それほど強く感じることはありません。
ところが、表面上は特に問題がないように見えるタマネギでも、
臭いが強く出ているものは要注意です。
タマネギが持つ特有の臭いが外に漏れている場合は、
内部で傷みが進んでいる可能性が高いです。
傷んだ部分の細胞が崩れ、臭いが外に出ている状態です。
実際、切ってみると内部が大きく変色していることがあり、
こういった場合は処分することとなります。
購入するために選ぶ時には、袋の外まで臭いが出ていないかをチェックしておきましょう。
■種類による選び方の違い
タマネギには大きくわけると、黄タマネギ・紫タマネギ・新タマネギという種類があります。
どれもスーパーなどで見かけますが、もっとも多いのが黄タマネギです。
紫タマネギはそれほどたくさんの数を扱っていなくても、
最近は年中見かけることが多くなってきました。
新タマネギは、旬の時期がほぼ決まっているので、その時期だけ出回ります。
黄タマネギは、基本のタマネギの選び方を参考にすることで良いものを選べます。
紫タマネギは、どちらかというと新タマネギの紫色版といった感じですが、
実は新タマネギのように旬の時期しか出回らないタイプと、
乾燥させて保存性を高めているものがあります。
年中見かけるものは黄タマネギと同じように、
表面を乾燥させているので、黄タマネギと選び方は同じです。
ただ、色がまったく違っているので、紫色が鮮やかなものの方が新鮮で、
彩りとしても使えるのでお勧めです。
新タマネギは、水分が多くみずみずしさと甘みが強いのが特徴です。
黄タマネギのように表面は茶色くなっておらず、白いままであることがほとんどです。
光を受けることにより、表面は緑から黄色、黄色から茶色く変化するので、
できるだけ白っぽいものを選ぶと、新鮮でみずみずしさがあります。
色が黄色や茶色になっていなくても、緑色に変化しているものは、
すでに繊維が硬くなり、乾燥も進んでいる可能性があります。
乾燥させていないタイプの紫タマネギも、新タマネギと同じです。
ただ、色が紫色をしているので、表面を触った時の質感で、
乾燥しているかどうかをチェックすると良いでしょう。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期