タマネギ カビ
タマネギは表面が茶色い乾燥した皮で覆われていますが、
カビが発生することがあります
タマネギに発生するカビとは、どのようなものなのでしょうか。
また、カビが発生したタマネギは、食べることができるのでしょうか。
[タマネギ カビ]
■表面の黒いものは?
買い置きしておいたタマネギの表面や、皮を剥いた内側に、
黒いススのようなものが付着していることがあります。
これはカビの一種で、タマネギに寄生して発生するものです。
エアコンの吹き出し口など、湿気の多いところに発生する黒カビとは、
実は菌の種類が異なります。
屋内の湿気の高い場所に発生する黒カビは、クラドスポリウムという名前ですが、
タマネギに発生する黒いカビはアスペルギルス・ニガーという名前です。
人の目にはどちらも同じもののように見えますが、毒性が異なります。
アスペルギルス・ニガーは、主にタマネギなどに発生する黒カビで、
泡盛を作る時に使う黒麹とは仲間です。
ただ、泡盛を作る時に使う黒麹は、アスペルギルス・アワモリという名前で、
ニガーとはまた別の菌ということになります。
このアスペルギルス・ニガーは、タマネギの収穫直後や貯蔵中に発生することが多く、
黒カビ病と呼ばれます。
カビ自体は、表皮に発生し、内側の白い部分まで黒くなることはほぼありません。
皮の内側に発生したものが、内側の白い部分に付着することはありますが、
白い部分そのものを侵食することはほぼないようです。
タマネギの中身が白ければ、安全で食味も変わりません
■カビのついたタマネギは食べられる?
カビがはえたものを食べるのは、少し勇気がいりますが、
タマネギの場合は、カビの部分を取り除けば食べることができます。
カビが皮に発生していて、皮を剥いてしまえばキレイになることが多いです。
内側の白い部分に付着したものも、洗ってキレイになるようであれば、料理に使えます。
ただ、カビが発生した影響により、鱗茎部が腐ったように柔らかくなったり、
茶色く変色しているようであれば、処分した方が良いでしょう。
カビや傷んでいるタマネギは選り分けて早めに食べます
■カビのついたタマネギを見つけたら
いくつかまとめて貯蔵しているタマネギの中に、
黒いカビのついたものを見つけたら、すぐに隔離するようにします。
カビが発生しているタマネギを、他の健全なタマネギと一緒に置いていると、
周りのタマネギにカビが広がってしまいます。
タマネギに発生する黒いカビは、人に対して毒性が低いといっても、
カビが発生したものは気分の良いものではありません。
広がった状態では、傷みが早まることもあるので、除去しておいた方が無難です。
このように傷んだものは廃棄したほうが良いでしょう
黒カビがまだ発生して間もない状態であれば、
発生しているもののみを取り出し、先に使います。
それ以外のものは様子を見ましょう。
もしいくつも黒いカビが発生している場合は、
タマネギを入れている容器や保存している場所を除菌するのがお勧めです。
タマネギを入れていた箱やネットにアルコールをふって除菌し、
健全なタマネギのみを戻します。
カビのついたタマネギは、別の容器や袋に入れておくか、
すぐに使い切るようにしましょう。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期