タマネギが1年中売られている理由
タマネギは、スーパーや八百屋、直売所でも1年中買うことができる野菜の1つです
タマネギは使える料理も幅広く、保存も効くので重宝します。
タマネギが、1年中売られているのには、何か理由があるのでしょうか。
[タマネギが1年中売られている理由]
■タマネギが1年中売られている理由は?
タマネギが1年中切れることなくお店に並んでいるのは、
タマネギ自身が持っている性質によるものと、産地ごとの収穫時期にあります。
この2つが合わさることにより、日本では年中タマネギを買うことができるのです。
1年近くも貯蔵できるタマネギもあります
・貯蔵性の高さ
タマネギはとても貯蔵性の高い野菜です。
もちろん、品種によって貯蔵性の優劣はありますが、
ホウレンソウやレタスなどの葉物野菜と比べれば、かなり日持ちします。
良い環境で保存することができれば、1年近くも貯蔵できるものもあります。
市販されているタマネギにも種類があり、限られた時期にしか出回らない新タマネギ、
色が美しい紫タマネギ、一番よく見かける黄タマネギがあります。
新タマネギは、黄タマネギに比べると水分が非常に多いため、日持ちはしません。
紫タマネギも水分が多めで生食が基本となるため、日持ちはしません。
ただ、紫タマネギにも代表的な品種がいくつかあり、
その中には貯蔵性が高いものもあります。
黄タマネギは一番貯蔵性が高く、
この中でも晩生種の貯蔵性が高いといわれています。
新タマネギとして流通しているタマネギの多くが早生種なのですが、
早生種の中にも、最近は改良によって貯蔵性が高いものも出てきています。
紫タマネギは一般に日持ちしませんが、貯蔵性の高い品種もあります
・産地の収穫時期が異なる
タマネギの貯蔵性がいくら高いといっても、
すべての品種が1年も貯蔵できるわけではありません。
では、どうして1年中流通しているかというと、
それは産地によって収穫時期がずれているからです。
タマネギは日本各地で栽培されていますが、おもな産地としては、
北海道・兵庫県・佐賀県・愛知県・栃木県・熊本県などがあります。
日本は細長い形をしているため、地域によって気候が異なります。
この気候の違いが、収穫時期のずれを産むのです。
1年中、タマネギで料理できるのは、収穫期のズレのおかげです
淡路タマネギというブランドを持つ兵庫県や、
北海道に次いで生産量が多い佐賀県では、収穫時期が5月~6月頃となります。
それよりも少し遅れて、中部や関東での収穫が始まるため、
こちらでは6月~7月がメインの収穫期となります。
比較的温暖な気候の熊本県や、早生種を多く栽培している静岡県では、
収穫開始が最も早く、年が明けてすぐから早春頃がメインです。
最も収穫時期が遅いのが、気候的に寒い北海道で、
9月~10月頃が多いです。
こうして地域ごとの収穫時期を見ていると、年明け早々→5月→9月と、
ちょうど3ヶ月~4ヶ月くらいずれています。
黄タマネギでも、商品として劣らない状態での貯蔵期間は、
3ヶ月~6ヶ月ほどなので、ちょうど良いスパンで各地からの出荷があるため、
1年中タマネギを買うことができるのです。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期