タマネギ収穫後 畑
タマネギの収穫
タマネギは、秋遅くに苗を植え付けてから、収穫までに時間がかかります。
収穫時期は、早くても4月の末頃となるため、5ヶ月以上もの時間が栽培にかかります。
ようやく収穫を終えた後、すっかりタマネギのなくなった畑を見ていると寂しくなります。
けれど、次にできる作業が待っています。
タマネギを収穫後、畑は何をすれば良いのでしょうか。
[タマネギ収穫後 畑]
■タマネギ収穫後 畑
タマネギは、収穫期が4月末~6月となるため、トマトやキュウリなど、
4月下旬~5月中旬頃までに苗を植え付けるような夏野菜は、後作に選ぶことができません。
けれど、野菜によってはタマネギの後作として栽培できます。
タマネギ収穫後の畑を使って何か育てるのであれば、
使い終わった畑の掃除や土作りも必要になります。
・畑の掃除
まずは、タマネギをすべて収穫した後の、畑の掃除をしましょう。
タマネギは根が粗いですが、収穫する時に土に根が残ることが多いです。
そのため、収穫後の畑がどことなくタマネギのにおいが残っていることも、よくある話です。
タマネギのにおいの元となる成分は、
ネギやニンニクと同じなので、病害虫よけの効果が期待できます。
また、タマネギの根が分解されることによって、土の栄養にもなります。
ただし、あまりにも大きな根は、分解されるまでにかなり時間がかかるため、
後作を考えている場合には、取り除いておいた方が安心です。
タマネギの根はそれほど深くまでは伸びていないので、表層15cmくらいの土を、
軽くふるいにかけて、ひっかかった根だけを取り除くだけで十分です。
また、畑に残った剥いたタマネギの皮や、折れて残ったタマネギの葉なども、
できれば取り除いておきましょう。
皮や葉には、病気の菌や害虫の幼虫が潜んでいる可能性があります。
また、繊維が強く分解にも時間がかかるので、どうしても堆肥などにして使いたい場合は、
別の場所で堆肥として発酵させます。
・後作を考える
タマネギの収穫時期は、4月末~6月と、夏野菜の定植時期と完全にかぶっています。
トマトやキュウリ、ピーマンといった夏野菜は、
ゴールデンウィーク頃に定植することが多いため、タマネギの後作にというのは少し難しいです。
けれど、タマネギの後であっても、夏野菜を栽培することはできます。
比較的栽培期間の短い、エダマメやトウモロコシなら、
タマネギを収穫した後からでも栽培できます。
どちらも種から育てることができますが、苗の販売もあります。
苗からなら、種からよりもさらに短期間で収穫までたどり着けるので、お勧めです。
他にも、温度がしっかりと高くなってからの方が、生育が良い野菜なら、
タマネギを収穫した後からでも育てられます。
サツマイモやオクラ、ゴーヤなどがお勧めです。
特にサツマイモは、タマネギと同様に連作障害が出にくい野菜なので、
特定のエリアをタマネギとサツマイモのサイクルで育てている、という方もいます。
畑を掃除し土づくりをします
・土作り
後作に栽培する野菜が決まったら、その野菜を育てるための土作りを開始します。
ある程度の掃除は終わっているので、後は堆肥や肥料を加えて混ぜ込み、畝を立てます。
タマネギの後作にお勧めの野菜の中には、無肥料でも育てやすいものも多いですし、
あまり多肥にはしないようにするのがお勧めです。
・熱消毒
もしタマネギの後に何も育てない、という場合でも、
次のシーズンには何か栽培する可能性があります。
タマネギ収穫後は梅雨に入りますが、梅雨が終われば夏本番です。
夏の暑さと日差しの強さを利用して、熱消毒をするのがお勧めです。
熱消毒をすることで、土の中に潜んでいる害虫や病気の原因となる菌を減らし、
次に栽培する作物を健全に育てることができます。
熱消毒をする時は、土に有機物を混ぜ、適度に湿らせてから、
マルチやビニールをかぶせます。
マルチやビニールは、破れがなければ使い古したもので構いません。
また、色は黒よりも透明がお勧めです。
透明の方が、内側が高温になりやすく、土の状態もチェックできます。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期