タマネギ栽培 自然農法

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タマネギ栽培 自然農法

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自然農法で育てたタマネギは美味しく安心です

 

 

野菜を育てる時の方法として、自然農法があります。

タマネギも、もちろん自然農法で育てられます。

 

「自然」という言葉が入っているためか、
自然農法と聞くと、とても良いもののように感じますが、
実際はどのようにして育てる栽培法なのでしょうか。

 

自然農法とはどういうものかということと、
タマネギを自然農法で育てる場合のポイントをご紹介します。

 

 

[タマネギ栽培 自然農法]

 

 

■自然農法でタマネギを育てる

 

自然農法とは、簡単に言うと「耕さない」、「除草しない」、
「肥料を与えない」、「農薬を使わない」という特徴を持つ農法です。

 

この部分だけを切り取ると、とてもナチュラルで身体に良さそうな印象を受けます。
また、実際に育てる側に立った時には、世話をしなくて良い育て方のように感じます。

 

ところが、自然農法は手のかからない農法ではありません。
おいしい野菜を育てる栽培法なのですから、もちろん手間はかかります。

 

農法によって、手間がかかるポイントが異なるのです。
自然農法の場合は、耕さずに土を自然のままで利用することで、
土に住み着いているミミズなどの動物や、土を豊にする菌を生かして育てます。

 

除草しないというのは、雑草を放置しても良いということではなく、
多種の根が存在することにより、それぞれの根に住む菌の種類を増やし、
土を肥やす意味があります。

 

 

自然農法では、土づくりが大切です

 

 

肥料を与えないというのは、まったく養分を与えなくても良いという意味ではなく、
主に化学肥料を与えないということです。

 

農薬を使わないというのも、害虫をすべて放置しておくのではなく、
害虫が発生しにくく、害虫の天敵を増やす環境を作るということを意味しています。

 

自然農法は放置するだけでおいしい野菜が育つ農法ではない、
ということを、まずは理解しましょう。

 

自然農法で栽培するためには、化成肥料を与えなくても野菜がよく育つ土を作り、
特定の菌や虫が増えない、生態系を作るところから始まります。

 

生態系や土の状態は、数ヶ月単位で変わるものではありません。
少しずつ手を入れながら、徐々に変化させていくものです。

 

そのため、一般的な農法で野菜を育てていた場所を、
自然農法に合う場所に作り変えるには、5年ほどの歳月が必要といわれています。

 

家庭菜園を含め、今ある土地を自然農法に適した土地にするには、
かなりの労力が必要となります。

 

自然農法と一口にいっても、提唱している人により、細かい部分は違ってきます。
農法はあくまでも農法であり、絶対的なものではないのです。

 

5年かけて畑を作り変えるのも良いですが、できるところから取り入れ、
時間をかけながらじっくりと自分に合う自然農法の方向性を見つけられます。

 

 

丸々と肥ったタマネギを収穫しましょう

 

 

■自然農法でタマネギを育てる時のポイント

 

タマネギはとても丈夫な野菜ですが、ちょっとしたことが失敗の原因になります。

自然農法でタマネギを育てた場合、よくあるのが、
玉部分が大きく肥らなかったというものです。

 

もちろん、玉部分が思うように育たなくても、葉タマネギとして食べることはできますが、
やはりせっかく育てるのですから、丸々と肥ったタマネギを収穫したいですよね。

 

タマネギを育てる時のポイントをまとめましたので、
行っている自然農法に合わせて、挑戦してみてください。

 

 

タマネギの根は浅く張り、粗く少し太めです

 

 

・根を育てる
タマネギの根が案外浅く、しかも粗いです。
スーパーで売られる時には、すでに根がほとんどない状態ということが多いので、
実際にタマネギの根がどのように伸びているのかは、外見だけでは分かりません。

 

タマネギの収穫作業をしたことがある方は、
抜いた根が意外と短いと感じたのではないでしょうか。

 

トマトやナスなどの野菜に比べ、タマネギの根はあまり長く伸びず、
しかも細根があまり発達していません。

 

まっすぐで少し太めの根が、お尻の部分から伸びています。
この根が水分や養分を吸い、株全体を大きく育てていきます。

 

そのため、根を育てなければ、思うように大きくはなりません。

また、タマネギの根は再生能力が低いため、定植時を除いて、
栽培期間中はできるだけ根を切らないようにする必要があります。

 

自然農法で不耕起を実践している場合、
雑草などの根が土の中にたくさんあり、とても硬くなっている場合があります。

 

あまり土が硬いと、タマネギの根がうまく伸びることができず、
生育不良になり期待した収穫にならないことがあります。

 

タマネギの根が伸びる分だけ土を掘り返して柔らかくするか、
ふかふかの土を目指して土作りを行います。

 

根が張りにくい環境だと、冬に霜が降りた時、根が浮き上がってしまいます。
定植時に、根が浮かないように少し強めに株元の土を押さえるようにすると、
浮き上がりにくくなります。

 

 

雑草は抜かずに刈るようにします

 

 

・草は抜かずに刈る
自然農法では、雑草をそのままにして育てることが多いですが、
すべてを放置していると、思わぬ落とし穴に落ちることがあります。

 

すべての雑草を抜く必要はありませんが、
タマネギの生育の邪魔になるような雑草には注意が必要です。

 

特に、越冬後は気温が上がり、
冬の間は大人しかった雑草も、ぐんぐんと伸びてきます。

 

この時、タマネギの葉よりも背が高くなるような雑草がある場合は、
地上部を刈り取っておいた方が良いです。

 

タマネギの葉が隠れない程度の高さまで刈り込むことで、
タマネギの葉に光が当たるようになります。
刈っているだけで抜いてはいないので、雑草の根は土に残ります。

 

 

もみ殻やワラでマルチをすると、さらに良い環境になります

 

 

・土に酸素を取り込む
タマネギは根が粗いため、酸素を多く必要とします。
土が空気を含めるような状態でないと、
土の中で根が窒息状態となり、生育不良になります。

 

栽培期間中、土が硬いなと感じた時に、中耕をしてあげるのがお勧めです。

 

あまり広範囲の土を掘り返したくないという場合は、
ところどころスコップを使って地面をぐりぐりと穴をあけるようにほじります。

一部分をぐりぐりするだけでも、水分と一緒に酸素が取り込まれるようになります。

 

また、土が雨などによって硬くならないよう、マルチをかけておくのも良いことです。

 

刈り取った雑草や、枯れた雑草、健全な状態の残渣などを使って、
株元にマルチングしておきます。

 

雨が直接当たらないので土が硬くなりにくいですし、
マルチの隙間を通った水が酸素をたっぷり含んで土に染みこみます。

 

■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期



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タマネギ栽培 Q&A

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