タマネギ苗 水やり
立派なタマネギ苗を作り、良いタマネギを収穫できたら自慢して良いそうです!
タマネギ自身は、それほど多く水を要求する野菜ではありません。
けれど、水やりによっては、タマネギ苗がうまく育たないこともあります。
育苗中、苗を保存している間、植え付けた後と、
生長段階によって水やりの度合いが変わります。
タマネギ苗の管理では、どのように水やりを行えば良いのでしょうか。
[タマネギ苗 水やり]
■タマネギ苗 水やり
タマネギ栽培では、水やりの方法が常に一定とは限りません。
タマネギ苗の生長に合わせ、水やりを変えましょう。
・育苗中の水やり
同じ育苗中であっても、播種から発芽までの間と、
育苗中期以降では、水やりの時に注意するポイントが変わります。
播種する時期にもよりますが、タマネギの種は乾燥していると発芽しにくくなるので、
播種後は、乾燥に注意しましょう。
極早生など、植え付け時期が早い品種の場合、
播種の時期はまだ暑い場合がほとんどです。
気を抜くとすぐに乾燥することもあるので、水やりの頻度を多くしたり、
不織布べたがけや新聞紙を被せるなどして、乾燥を防ぐ工夫が必要となります。
芽が出て葉が増えてきたら、それほど乾燥に敏感にならなくても構いません。
ただ、苗床がセルなどの場合、土の量が極端に少ない分、乾きやすくなります。
この場合は、畝を立てて育苗している場合と比べて、水やりの頻度が高くなります。
あまりたくさん水を与えると、病気や徒長の原因となるので、
用土が乾いてから与えるようにします。
ネオアース、育苗中
・苗保存中の水やり
自分で育苗した苗だけでなく、購入した苗を植えることもあります。
この場合、購入してから植え付けまでに間があくことがあります。
苗を保存しておく方法はいくつかありますが、
その中に仮植えしておくというものがあります。
この方法で苗を保存する場合は、適度な水やりが必要になります。
タマネギ苗はとても強いので、ある程度は乾燥に耐えることができます。
あまり乾燥しすぎると、植え付け後の活着が悪くなるので、注意してください。
過湿によって根が弱る可能性もあるので、土はやや乾き気味に管理するのが理想です。
うまく管理すれば、1ヶ月ほど保存することもできます。
その他、苗の保存方法については、こちらも参考にしてください。
植え付け数日前から水やりは控えておきましょう。
水やり直後に植え付けを行うと、どうしても根鉢付近の土を練ることとなります。
練って粘土状になった土は、水はけが悪くなります。
しかも一度乾燥すると、今度はとても硬くなって、水や空気を通さなくなります。
タマネギの根は粗く、多くの空気を求めるため、
植え付け後の活着を妨げる原因になります。
また、水を多く含んだ葉は、硬くなって折れやすくなったり、
ちょっとしたことで傷つきやすくなります。
折れた断面や傷ついた場所からは、病気の原因となる菌が入り込むことがあります。
植え付け直前に水やりをするのは避け、土が乾燥している状態に保つようにします。
タマネギ苗は、植え付け後に水やりをします
・植え付け後の水やり
苗を植え付けた後は、それほど神経質になる必要はありません。
タマネギの植え付け時期には、もう残暑も終えて涼しくなっていることが多いです。
場合によっては、寒さを感じることもあるでしょう。
植え付け時にきちんと根を土で覆うことができていれば、
急速に乾くことはまずありません。
地植えの場合は、植え付け直後に水を与えた後は、降雨のみでも構いません。
あまりにも雨が降らずに、過度に土が乾くようであれば、水やりを行います。
プランターなどの容器栽培であっても、晩秋以降は春がくるまで乾きにくくなります。
プランターの土が乾いてから、水を与えましょう。
地植えでも容器栽培でも、春以降は気温の上昇とともに、
タマネギの生育も旺盛になります。
それに加えて球の肥大も始まるので、
冬を越す前に比べると、水分の要求量が増えます。
肥大時期に水が不足すると、
止め肥の効果が薄くなったり、球の肥大が悪くなります。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期