タマネギ 栽培期間
タマネギはタイプにより栽培期間が異なります
タマネギの栽培期間は、簡単に言うと11月頃~6月頃です。
けれどタマネギの品種により、極早生・早生・中晩生と育て方に違いがあります。
さらにホームタマネギ(オニオンセット)というタイプもあり、
それぞれ少しずつ栽培期間が異なります。
ここでは、タマネギそれぞれのタイプ別に栽培期間をご紹介します。
[タマネギ 栽培期間]
ホームタマネギ、セット球
■ホームタマネギ(オニオンセット)
ホームタマネギは、一般的なタマネギと違って春に種播きを行い、
小さな球になるまで育てます。
その球を掘り上げて乾燥し、その状態のままで貯蔵します。
その貯蔵したものを、夏の終わりに植え付けて育てます。
すでに小さなタマネギのような状態まで育っているので、
栽培期間がとても短いのが特徴です。
植え付け適期を守れば、年内の収穫も見込めるので、
真冬に新タマネギを楽しみたい人にはぴったりです。
また、前作と次作の植え付けや収穫の都合から、
短い期間しか畑が空かないという人にもお勧めです。
年内の収穫を目指す場合、
8月30日を起点にして前後4日以内に植え付けを行います。
パッケージ等に記載されている植え付け適期は、
7月下旬~9月上旬となっているものもあります。
しかし失敗を減らして年内にきっちり収穫したいのであれば、
8月30日を起点にした植え付け日の方が良いでしょう。
また、年内の収穫でなくても良いのであれば、
10月下旬に植え付けて翌年の3月下旬~4月に収穫する方法もあります。
植え付けの適期を少しでも過ぎると、うまく育たず、
翌年の初夏頃に収穫することになります。
ヘタをすると、春にトウ立ちしてしまい、
収穫しても思ったほど球部分が育っていないということにもなります。
ホームタマネギは、すでに膨らんでいる球をさらに膨らませるだけなので、
手軽で簡単といわれることがあります。
けれど適期を逃した時のリスクや、
短期間にやるべき作業の重要さから考えると、
むしろ上級者向けの栽培といえます。
早生種を選ぶと早めに収穫できます
■極早生
極早生は、苗を植え付けて育てるタマネギの中では、一番早く植え付けを行い、
収穫も一番早くなるタイプの品種です。
種蒔きは8月下旬~9月上旬に行うことが多く、
ここを逃すと後の作業に影響が出るので、必ず適期に作業を行います。
次に育苗した苗を植え付けるのは、11月上旬頃となります。
その後は一般的なタマネギの育て方に沿って育て、待望の収穫は4月頃です。
一般的なイメージとして、タマネギの収穫といえば、
5月下旬~6月頃を思い浮かべる方が多いかと思います。
それに比べると、やはり極早生なので早めに収穫することができます。
春に爽やかな新タマネギを味わえますし、
5月以降に何かを育てる場合、スペースを確保しやすくなります。
■早生
早生は、極早生に比べると少し遅い作型になります。
種播きは9月上旬~9月下旬まで、つまり9月いっぱいです。
その後育苗して、苗を定植するのは11月上旬~11月下旬となります。
栽培期間中の手入れは、一般的なタマネギの育て方に準じて問題ありません。
年を越して春を迎え、収穫できるのは5月上旬頃からになります。
極早生と中・晩生のちょうど間くらいの作型になります。
中・晩生種は、保存性に優れています
■中生~晩生
中・晩生は、タマネギの中で一番収穫が遅いタイプになります。
種蒔きは9月中旬~10月上旬までに行い、育苗して植え付けられるくらいに育てます。
苗を定植するのは、11月下旬~12月上旬までです。
晩生で注意したいのは、植え付けの適期よりも遅れてしまうことです。
植え付けた後すぐに寒くなってしまうので、
苗がとても小さい状態で寒さに当たることになります。
寒さに当たると小さな苗は傷み、
うまく育つことができなかったり、冬の間に枯れてしまうことがあるので注意します。
育て方は一般的なタマネギの育て方で問題ありません。
収穫できるようになるのは、5月下旬~6月頃となります。
中・晩生は他のタイプに比べると収穫が遅くなりますが、
貯蔵性が良い品種も多いので、
たくさん育てて長期にわたって保存したい場合はお勧めです。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期