えぞまる
えぞまるは2011年に品種登録された北海道専用品種で、
スーパー北もみじより球が大きく、多収が見込めます。
北見農業試験場とホクレンで共同開発されました。
えぞまるの特徴や育て方をご紹介します。
[えぞまる]
■えぞまるの特徴
・加工用に適した大玉品種
青果用品種よりも大きくなる大玉品種で、多収です。
スーパー北もみじより大きく、純心より小さいです。
加熱適性、加工適性に優れていて、加工用としても利用できます。
同じ北海道専用品種で加工用に適している純心より倒伏が早く、貯蔵性も良いです。
・北海道の春まき栽培に適する
秋まき栽培には不向きで、北海道や特に寒い冷涼地での春まき栽培に適します。
2月~3月頃、3月~4月に種まきをして7月~8月に収穫する作型が適しています。
苗を育てて移植するか、直播き栽培の2択を選ぶことができます。
持っている資材や、その年の気候によって変えると育てやすいです。
・紅色根腐病に強い
紅色根腐病は育苗中から収穫期頃まで長い期間で根が紅色になる病気で、
紅色になった後は腐る場合もあります。
えぞまるは紅色根腐病に強いので、健康な株を収穫することができます。
軟腐病に対する耐病性はスーパー北もみじより弱いです。
・食味は良好でやや糖度が高い
食味はスーパー北もみじと同等で、糖度も高いです。
加熱した時の水分量もやや多く、加熱時間も少なくて済むので、
加工用に適しています。
■えぞまるの栽培のコツ
・2月~4月に種まきをする
種まきは2月~4月頃まで可能です。
苗を育てて移植する場合は2月~3月、直播き栽培で3月~4月に行います。
直播き栽培の場合は十分暖かくなってから栽培すると、発芽しやすくなります。
トウ立ちの発生は中程度なので、早まきは避けます。
・病害が発生した土では連作を避ける
特に紅色根腐病は、病害が一度発生してしまうと、
土の中で生存して他の作物まで影響が残ります。
連作を避けたり、場合によっては土壌消毒が必要になるので、
なるべく早めに防除します。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期