タマネギ 葉が細い

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タマネギ 葉が細い

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タマネギは玉部分をメインに食べる野菜ですが、
育てている間は葉の状態も気になるものです

 

 

定植する時の苗や生育中の葉が細いと、
このままでも大丈夫なのかと心配になります。

 

タマネギの葉が細くなる原因は、どのようなものがあるのでしょうか。

 

 

[タマネギ 葉が細い]

 

 

■苗の葉が細いのは?

 

タマネギの苗を定植しようと思ったら、葉が細くて心配になることがあります。
タマネギを苗から育てる時、定植に適した苗の太さは、4mm~5mmといわれています

 

これよりも太い苗は、冬になる前に大きく育ちすぎてしまい、
春以降にトウ立ちしてしまう可能性が高くなります。

 

反対に細い苗は、冬になるまでに育つことができず、
低温に負けて枯れてしまうことがあります。

 

 

ホームセンターやインターネット通販などで販売されているタマネギ苗であれば、
ある程度は苗の太さが揃っています

 

 

ところが、自分で育苗した苗は、なぜか細く育つことがあります。
育苗した苗の葉が細いおもな原因は、播き時が遅いことと、肥料や水切れです。

 

育てるタマネギの品種によって、
多少は播き時が異なるので、タネ袋をよくチェックしておくようにします。

 

播き時から早すぎても遅すぎても良くないので、
播き時を逃さないように種を播きましょう。

 

タネを播いた後、適切な管理を行うことで、育苗も順調に進みます。
肥料切れや水切れは、生育を遅らせる原因となるので要注意です。

 

特に、播種後の水切れは発芽を遅らせますし、
発芽後は乾燥させすぎると肥料が効きにくくなるので、
ひどく土が乾燥するような状況は避けます

 

また、ポットで育苗している場合も、
セルトレイを使った育苗よりも苗が小さくなる傾向があります。

 

この場合は、通常よりも細い苗を少し早めに植え付けるようにすると、
ちょうどよい育ち具合となります。

 

 

やや、か弱かったタマネギ苗

 

 

■生育中の葉が細い

 

苗の定植後から収獲までの間、なかなかうまく育たず、
葉が細いままになることがあります。

生育中の葉が大きくならず、細いままになる原因とは、何なのでしょうか。

 

・植え傷み
タマネギの地上部がうまく育たない原因の中で多いのが、植え傷みです。
タマネギの苗は、地上部の葉も土に埋める根も、ある程度伸びています。

 

そのため、慣れないうちは作業がやりにくく、
無理に根を埋めて傷めてしまうことも少なくありません。

 

植え付ける時は、根を無理に巻いたりせず、
十分に根が入る深さの穴をあけてから根を入れ、土を寄せて押さえるようにします。

 

どうしても葉や根が長くて困る場合は、少し葉を切って揃えておくと、
作業がしやすくなるので試してみてください。

 

ただし、葉や根を切りすぎると、これもその後の生育に影響するので、
切りすぎには注意しましょう。

 

 

 

 

・肥料切れ
タマネギはとても丈夫な野菜なので、ある程度は無肥料でも育ちます。
けれど、地上部を健全に育て、玉をうまく肥らせるためには、
補助的に肥料を与える必要があります。
極端に痩せた土地では、肥料が効きにくい場合もあります。

 

まだ家庭菜園を始めたばかりということであれば、元肥や追肥を
基本に沿って与えるようにします。
翌年以降は、初年度の栽培を軸に、量の加減をすると良いでしょう。

 

 

間株が狭かったのか、葉に元気がありません

 

 

・水切れ
タマネギ栽培では、水切れも生育不良の原因となります。

 

苗を秋に植え付けた後、冬になって生育が止まるまでは、適湿を心がけて管理します。
冬の間は、あまり雨が降らなくても、土が乾きにくいことがほとんどです。

 

ところが、土質によっては、冬の間も土が乾くことがあるので、気をつけてください。

 

水は植物が育つ時に欠かせない要素です。
水分が足りていないと、光合成をするための葉がうまく働かなかったり、
新しい細胞を作って株を大きくできなくなることがあります。

 

タマネギの葉が細いまま、なかなか大きくならない時は、
実は水切れが原因かもしれません。

 

・病害虫
タマネギは丈夫な野菜ですが、病害虫の被害が出ることもあります。
病気や害虫による被害が大きくなると、本来のびのびと育つはずの葉が、
委縮したり細いまま太くならなかったりすることがあります。

 

タマネギは栽培期間が長い上に、病害虫の被害があまり出ない冬を挟むため、
気を抜いてしまいがちです。

 

こまめに見回りをして、葉先や株元、葉身などに異変がないかを、
チェックするようにしましょう。

 

早くに異変を見つけることができれば、早くに対応することができるので、
その後の生育も持ち直す可能性が出てきます。

 

 

■細い新芽は要注意

 

寒い冬を越え、再びタマネギが生育を始めるようになると、
新しい葉が出てくるようになります。

 

株の中心から新しい葉が出てくると、なんともいえない嬉しい気持ちになりますが、
その葉をよく観察してみてください。
すでに伸びている葉に比べ、極端に細い葉が出てきている場合は、要注意です。

 

伸びてきた葉が細いままの場合、
その株はすでに玉部分が分球している可能性が高いです。

 

すでに分球している株は、どうにか通常に戻すことはできませんが、
分球した原因を探すことはできます。
次のタマネギ栽培では分球しないよう、対策を練っておきましょう。

ちなみに、分球したタマネギも、食べる分には特に問題はありません。

 

■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期



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