ホームタマネギ栽培 コツ
C)京野菜 錦 川政
タマネギ栽培には、大きく分けてホームタマネギ(セットタマネギ)栽培と、
苗からの栽培があります。
ホームタマネギ栽培は、すでに小さなタマネギになったものを、
植え付け、育てる栽培法です。
苗から育てるタマネギ栽培と違い、
途中まで育っている状態で、栽培期間が短いのが特徴です。
ホームタマネギ栽培を成功させるためのコツをまとめました。
[ホームタマネギ栽培 コツ]
■ホームタマネギ栽培のコツ
ホームタマネギは、栽培期間が短いため、
本来は秋に植え付けて翌年の初夏に収穫するタマネギを、
晩夏~初秋に植え付けて、年内に収穫できるようになります。
ただ、一般的なタマネギ栽培と少し異なるため、
場合によっては難易度が上がることがあります。
年内の収穫を実現するためには、どのようなコツがあるのでしょうか。
・植え付け適期に遅れない
ホームタマネギ栽培で最も重要なのが、植え付け日です。
販売されている種球についているラベルには、
8月中旬~9月と表記されていることが多いですが、
植え付けを遅らせると年内収穫が難しくなります。
かといって、早めに植え付けると、
まだまだ暑さが残る中植え付けることとなり、
土の中で種球が傷む原因となります。
これらのことを考慮すると、だいたい8月30日を中心とした、
前後3日~4日以内が植え付け適期ということになります。
植え付け適期がかなりシビアなので、
人によっては適期での植え付けが難しくなるかもしれません。
もし適期に植え付けが難しい場合は、10月にずらして植え付けることも可能ですが、
収穫は翌年の春になります。
これでは苗から育てるのと変わりがないので、
苗から栽培した方がコストも低くなります。
小さいので、そのままシチューにしたりピクルスにするとおしゃれです
・乾燥に注意
タマネギは根が浅く粗いため、水切れに弱いです。
特にホームタマネギは、気温の高い時期に植え付けを行うため、
土が乾きやすいことがあります。
かといって、土が湿っているのに水を与えていると、根腐れの原因となります。
大切なのは、土が湿っている時期と乾いている時期のメリハリを作ることです。
水やりをした後、土の表面が乾くまでは、無理に水やりをする必要はありません。
けれど、土の表面が乾いていたら、たっぷりと水やりを行うようにします。
生育を開始すると、ぐんぐん伸びてくるので、水切れには十分注意しておきましょう。
どうしてもすぐに乾燥してしまう場合は、
ワラやもみ殻といった、有機マルチを利用するのもお勧めです。
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プランター栽培のホームタマネギ
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■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期