ゆめせんか
ゆめせんか C)道総研 北見農業試験場
ゆめせんかは北海道の北見農業試験場で開発された黄タマネギ品種で、
糖度が高く、加熱加工に適した品種です。
平成24年に北見交54号として発表されました。
ゆめせんかの特徴や育て方をご紹介します。
[ゆめせんか]北見交
■ゆめせんかの特徴
・北海道、冷涼地向けの中晩生品種
ゆめせんかは北海道で開発された品種で、
タマネギの育成に長けた北見農業試験場で育成されました。
育成の目的は乾物率や高い糖度を持ち、加工にも使える品種開発を目的としたものです。
平成18年から交配、平成20年より試験を実施して、平成24年に発表されました。
現在は実際に栽培されており、北海道や冷涼地での栽培に適していて、
春に種まきをする春まき栽培専用品種です。
熟期は中晩生で、似た特性を持つ、スーパー北もみじと同じくらいの時期に収穫ができます。
・1球はやや小玉で甲高形になる
表面はやや濃い黄色をしていて、スーパー北もみじよりやや小玉で、収量性で言えば、収量は低いです。
1球あたりの重さは190gくらいの小玉になります。
形は球に近い形から甲高の形になります。
・糖度が高い
一般的なタマネギ品種より糖度が高いです。
同じ中晩生品種のスーパー北もみじより糖度が高く、
中晩生品種の中では糖度が高いです。
加熱調理をするとより甘くなり、甘くなるのも早いため、加熱時間が短くなります。
また、焦げ色が付きにくいことから、焦げを必要としない調理に適しています。
■ゆめせんかの栽培のコツ
・基本は春まき栽培で育てる
秋まき栽培には不向きな品種なので、北海道や冷涼地の春まき栽培で育てます。
春まき栽培の場合、直播き、移植栽培などがあります。
育てやすい栽培方法を使って栽培します。
・早まき、早植えを避ける
一般的な品種よりトウ立ちしやすいので、早まきは避け、適期に行います。
植え付けも同様に早植えを避けるようにします。
・収穫は8月上中旬
倒伏するのが8月頭~上旬頃なので、
全体の8割が倒伏した後の8月上旬~中旬に収穫をします。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期