アリオン
アリオン
暖地で早くから収穫できるタマネギで、
カネコ育苗から新品種として発表された品種です。
アリオンの魅力はもちろん、特徴や育て方のコツをご紹介します。
[アリオン]
■アリオンの特徴
・熟期は超極早生
新タマネギとして栽培される品種です。
栽培の仕方で前後しますが、早ければ3月上中旬から収穫できます。
早くから収穫できることから早いという意味を持つ、
ギリシャ神話の「アリオン(Arion)」から名前を取って名づけられました。
・栽培適地は暖地
タマネギは寒さに弱いので、
冷涼地や中間地では気温が足りず、うまく育てるのが難しいです。
特に超極早生品種は栽培期間が短く、
早く生長する品種なので暖かい地域での栽培に向いています。
・根の量が多い
根の量、根量が多いとその分よく育ってくれます。
アリオンは超極早生品種の中でも特に根の量が多く、根張りが良いです。
しっかりとした草姿をしていて、よく生長し、肥大します。
・歯切れが良く生食向き
新タマネギならではのみずみずしさを感じられ、
繊維質が少ないので歯切れが良いです。
そのままサラダなどにして生食にするとおいしく食べられます。
また、早めに収穫すれば葉タマネギとして食べることもできます。
■アリオンの栽培のコツ
基本的な育て方は、極早生品種と同様に行います。
・種まきは9月、植え付けは10月下旬頃
早く生長する品種なので、種まきは遅れないようにします。
9月上中旬までには種まきをし、苗を育てます。
植え付けは10月下旬から11月初旬に行います。
・苗床にはリン酸成分を与える
球の肥大期によく肥大するように植え付け後に土によく活着させます。
そのために、苗床にはリン酸成分を与え、効かせるようにします。
・トンネル栽培も可能
トンネルを被せての栽培も可能で、
トンネル栽培をすると早くから収穫ができるようになりますが、
トウ立ちや分球が起こりやすくなるので、苗を適期に植え付けたり、
肥料の過不足や水分不足にならないように管理することが大切になります。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期