スパート
スパート
スパートはタキイ種苗株式会社から2017年秋に新しく販売される品種で、
5月までに収穫できる極早生品種で、大玉によく揃い、
トウ立ちが遅く比較的育てやすい品種です。
スパートの特徴と魅力、栽培のコツをご紹介します。
[スパート]タキイ交配
■スパートの特徴
・トウ立ちが遅く収量が多い極早生品種
極早生品種は天候に左右されやすく、トウ立ちや分球が起こりやすいです。
中でも、スパートはトウ立ちが遅く、分球も起こりにくいです。
収量性も良く、安心して栽培ができます。
収穫は中間地、暖地ともに4月中に収穫ができます。
・生育旺盛で病害に強い
地上部の生育が旺盛で、寒さに当たっても葉が痛みにくく、
病害にも強いので、特に栽培しやすいです。
葉が痛みにくいことから、低温期でも肥大性が優れています。
・肥大性が良く大玉に揃う
球肥大期からの肥大性が良く、極早生品種では珍しい大玉になります。
1玉あたり300g以上になることもあります。
また、締まりも良く、青切り収穫をし、貯蔵や移動の際、玉どうしがぶつかっても痛みにくいです。
・暖地、中間地で栽培できる
極早生品種は主に暖地での栽培が可能とされていますが、
寒さに強い品種なので、中間地でも栽培することができます。
寒さに強いとはいえ、冷涼地での栽培は不向きです。
■スパートの栽培のコツ
・適期の種まきと植え付けが大事
4月中に収穫できるという性質を生かすには、
適期の種まき、植え付けがとても大事になります。
種まきは暖地で9月下旬、中間地で9月中下旬とし、
植え付けは暖地で11中下旬、中間地で11上中旬を目標にします。
・マルチ栽培で、栽培に応じて元肥を減らす
基本的にはマルチ栽培で行います。
早春からの肥大に備えるため、元肥は全量与えますが、
追肥をする場合には元肥は3分の2程度にしておきます。
残りの3分の1を追肥分に回すということです。
・追肥は2回
追肥をする場合、12月下旬~1月上旬に1回目を、
2回目は2月中旬が目安です。
それ以降に肥料を与えてしまうと、病害が発生しやすくなります。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期