タイガージェット
タイガージェット
超極早生品種で、トウ立ち、分球が特に少ないとされ、
九州地方産地で高い評価を獲得した品種がタイガージェットです。
ナント種苗株式会社から販売されている新品種です。
タイガージェットの特徴や栽培のコツをご紹介します。
[タイガージェット]ナント種苗
■タイガージェットの特徴
・超極早生品種
暖地で3月中旬から収穫できる超極早生に分類される品種です。
中間地では4月上中旬から収穫できます。
極早生品種なので、冷涼地の栽培には不向きです。
・暖冬でもトウ立ち、分球が特に少ない
暖冬などの悪条件が重なると、トウ立ちや分球の発生しやすいです。
九州などの暖地でもトウ立ち、分球がとても少なく、
産地からも高い評価を得た品種です。
・締まり良く、揃いも良い
球の締まりが良く、首まわりが細いです。
形は球形に揃い、1玉あたり280g前後に揃います。
分球も少ないことから、揃った、良いタマネギが収穫しやすいです。
■タイガージェットの栽培のコツ
・無理な早まきはしない
トウ立ち、分球が少ないとはいえ、早まきをしてしまうと発生しやすくなります。
暖地で9月下旬、中間地で9月中旬が種まきの適期なので、
早すぎず、遅れないように気をつけます。
その年の気候によっては、9月中でも暑い日が続くので、
種まきから発芽までは乾燥に注意し、水管理を徹底します。
・植え付けは11月上旬頃
植え付けは暖地で11月初旬、暖地で9月上旬に行います。
種まきと同様、早すぎず、遅れないように植え付け、
植え付け後は活着を促進するため、乾燥させないようにします。
・元肥重視の栽培に向いている
草勢が大人しいので、元肥はしっかりといれ、
追肥で補うというよりは、元肥を重視とした施肥に向いています。
追肥が全く必要ないということはないので、追肥も行うようにしますが
年内に葉数が揃わない場合は、12月に追肥を行い、2月にもう一度追肥を行います。
ただ、遅すぎる追肥は病害や腐敗の原因となるので、
3月以降は与えないようにします。
・収穫は3月中旬から
暖地で3月中旬から、中間地で4月上中旬から収穫ができます。
極早生品種は、貯蔵に不向きなので、早めに食べきります。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期