北海天心
北海天心 C)北海道市ドットコム
北海天心は北海道の栽培に向いている黄タマネギで、
熟期は中晩生~晩生で、フラクトオリゴ糖含有量が多いタマネギです。
札幌黄系統の品種で、やわらかく甘みが強いです。
北海天心の特徴や栽培のコツをご紹介します。
[北海天心]日本農林社
■北海天心の特徴
・北海道の一部で栽培される品種
北海天心は網走や江別で栽培されています。
北海道及び冷涼地の春まき栽培専用品種で、
春まきの露地移植栽培(地植え移植栽培)に最も適します。
2月下旬~3月上旬に種まき、4月下旬~5月上旬に植え付け、
9月中旬に収穫をします。
また、この品種は甘い札幌黄系統の品種であり、
江別ではこだわって出荷され、糖度12度以上で出荷されます。
・トウ立ち、分球が少なく、肥大、倒伏が遅い
軟腐病に強く、トウ立ちや分球の心配が少ないです。
その他の特徴として、肥大と倒伏が遅いです。
倒伏が遅いですが、倒伏後からの肥大が良いです。
・フラクトオリゴ糖を多く含む
たまねぎにはフラクトオリゴ糖が含まれており、
フラクトオリゴ糖はくせがなく、まろやかな甘みが特徴です。
北海天心はフラクトオリゴ糖を多く含有するためまろやかな甘みを味わうことができ、
食感も軟らかいので、食味食感ともに優れます。
シチューや炒め物に使うと甘みとコクが最高です!
■北海天心の栽培のコツ
・植え付けは5月中旬までに行う
種まきは2月下旬~3月上旬に行い、種まきから約55日後、
若苗でしっかりした苗を植え付けます。
5月上旬、遅くとも5月中旬までに植え付けを終わらせます。
・肥料過多、肥料の遅効きに注意
元肥や追肥を過多にせず、基準通りに与えます。
特に、チッソ過多や追肥の遅効きは、収穫期の遅れに繋がったり、
貯蔵中の腐敗や、品質低下に繋がります。
・倒伏が揃ってから根切りをする
収穫は9月中旬以降で、倒伏を確認してから収穫をします。
倒伏時期が遅いですが、倒伏が揃ってからの肥大性が強いため、
倒伏後20日~25日で根切りをし、首が完全に枯れてから収穫をします。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期