収多郎
収多郎
収多郎は北海道向けに開発された極早生品種で、
既存の極早生品種より収量性が高い黄タマネギです。
北海道で栽培されている品種で、種の入手は難しいです。
収多郎の特徴や栽培のコツをご紹介します。
[収多郎]
■収多郎の特徴
・3者共同研究で開発された品種
収多郎は北海道北見農業試験場と、ホクレン農業総合研究所、
サカタのタネ北海道研究農場の3者の共同研究で開発された品種です。
平成13年頃から交配を始め、平成16年には実際に栽培試験が行われました。
開発の経緯として、北海道で栽培される極早生、
早生品種の欠点である収量の低さを改善するために開発されました。
開発の結果、収量が高く、大玉になるタマネギが誕生しました。
極早生品種としては大きく、L大玉~2L程度に揃います。
系統名はたまねぎ「北見交39号」という名前です。
・北海道向けの極早生品種
栽培は北海道専用品種で、春に種まきをします。
その中でも早期播種、早期定植栽培に向いており、
早期播種は2月中下旬に種まきをし、4月中下旬に植え付ける作型が推奨されています。
極早生品種なので熟期は早く、7月下旬に倒伏、8月には収穫ができます。
倒伏時期は北はやて2号と同時期です。
・軟腐病に抵抗性を持つ
栽培期間中、長雨などで多湿環境が続くと軟腐病が発生しやすくなりますが、
収多郎は軟腐病に抵抗性を持っています。
北はやて2号に比べるとやや強いです。
抵抗性を持っているとはいえ、
何年も発生が続いているような土での栽培は避けたほうが良いです。
■収多郎の栽培のコツ
・2月に種まき、4月に植え付け
推奨されているのは、2月中下旬に種をまき苗を育て、
4月中下旬に植え付ける作型です。
この作型の場合、種まきの時期が冷え込んでいる季節なので、
保温や加温をして苗作りをします。
・適期に根切りをする
適期に根切りをすることによって、裂皮などが防げます。
収穫時期は8月上旬頃なので、倒伏したら速やかに収穫、根切りをします。
根張りが強いので、根切りが遅れたりした場合、
球が更に肥大する2次肥大が起こるので注意します。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期