山口甲高
山口甲高 C)クサマヒサコの野菜ノート
山口甲高は山口県で古くから栽培されてきたタマネギ品種で、
山口県の伝統野菜として受け継がれています。
現在は生産者が少なく、流通量も少ないです。
山口甲高の特徴や伝統をご紹介します。
[山口甲高]
■山口甲高の特徴
・山口県で栽培されてきたタマネギ品種
名前についている通り、山口県で育成、栽培されていた品種です。
山口県のタマネギの歴史は古く、1920年頃から育成されました。
1935年頃に山口甲高玉葱として出回るようになりましたが、
後発の他品種の栽培面積が増え、1980年頃には栽培が途絶えました。
2005年頃になるとまた栽培されるようになり、
現在は山口県の山口市で学校給食向けに栽培されています。
・山口県の伝統野菜の一つ
タマネギの歴史が長いことから、
山口県では山口甲高を伝統野菜として認定しています。
山口県の観光協会ではおみやげとしても紹介されています。
また、山口甲高は山口丸といわれることもあります。
・一般的なタマネギと含有成分が少し異なる
含有されている基本的な成分は一般的なタマネギと同じですが、
含まれている成分の比率がやや異なるとされています。
エネルギーや炭水化物は一般的なタマネギより少ないですが、
他の成分は少し多く、特にビタミンB1は倍以上、含有されています。
・熟期は中晩生に近い
収穫時期は中生~中晩生に近く、5月~6月頃です。
そのため、栽培方法は基本的には中晩生品種と同様に行います。
栽培は秋まき栽培に適しています。
山口県以外では栽培されていないので、種の入手は難しいです。
・色のツヤが良く、日持ちも良い
黄タマネギ品種なので、外皮は褐色をしています。
乾燥させてからの色は濃すぎず薄すぎない褐色をしていて、
色にツヤがあるため、見た目が美しいです。
また、中生~中晩生の熟期のため、日持ちには優れています。
■山口甲高の栽培のコツ
山口県以外では栽培されておらず、
種の入手も非常に困難のため、一般的な栽培は難しいです。
タマネギの状態で販売されていることもあるので、
山口県に行った際には是非購入してみてください。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期