泉州黄金玉葱
泉州黄金玉葱
泉州黄金玉葱は泉州中高の特徴を色濃く受け継いだ黄タマネギ品種で、
大きさや形の揃いが改良され、貯蔵性も良くなりました。
名前に泉州とついていますが、似た名前の品種である泉州中高黄とは別の品種です。
泉州黄金玉葱の特徴や育て方をご紹介します。
[泉州黄金玉葱]藤原交配
■泉州黄金玉葱の特徴
・約50年の歳月を経て育成された
泉州黄金玉葱は個人によって育成された品種で、
藤原健三氏(藤原種苗店の創始者)が長い年月をかけて育成しました。
従来の泉州中高の弱点が改良され、品質が良く、貯蔵性の高い品種になりました。
品種登録年は1986年で、当時の品種登録育成期限が15年ということもあり、
1996年に育成者権が消滅しましたが、藤原種苗店では現在も販売されています。
在来種である泉州中高の系統で、
泉州中高の弱点であった大きさ、形の揃いも改良されています。
・泉州中高黄と全く別の品種
泉州の名前が付き、同じ黄タマネギ品種である泉州中高黄という品種がありますが、
泉州黄金玉葱は泉州中高黄と全く違う品種です。
泉州中高黄は全国的に栽培が行われている品種で、
泉州黄金玉葱のほうは泉州地方で主に栽培されています。
・泉州系の食味を引き継ぐ
一般的な新タマネギと比べても味が良く、食味に優れます。
元々、泉州中高も味が良い品種ですが、
泉州系の中では最も泉州系の味の良さを持っています。
■泉州黄金玉葱の栽培のコツ
・9月種まきの秋まき栽培専用品種
秋まき栽培の作型で栽培します。
9月中下旬に種まきをするのが基本です。
極端な早まきや遅まきは避け、適期に行います。
育苗は発芽まで乾燥しないように水やりをこまめにし、
上から新聞紙や不織布などを被せると乾燥しにくいです。
種まきから50日~60日後、植え付けをします。
・病害虫防除は徹底する
病害や害虫への抵抗性は中程度です。
病気が発生しないように防除を徹底し、
害虫は発見したらすぐに捕殺することが大事です。
・収穫
全体の8割が倒伏してきたら収穫時期です。
貯蔵性が高い品種ですが、よく乾燥させないと貯蔵性が落ちるので、
収穫後は根を切って乾燥させてから貯蔵します。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期