玉光
玉光は貯蔵性に優れたタマネギ品種で、
中間地、暖地で5月下旬から6月中旬にかけて収穫できる晩生の品種です。
トウ立ちや分球の心配が特に少なく、球も大玉に揃いやすいです。
玉光の特徴や育て方をご紹介します。
[玉光]
■玉光の特徴
・分球、トウ立ちしにくく育てやすい
タマネギ栽培で発生しやすい分球やトウ立ちがありますが、
分球は早まきによって苗が大きくなりすぎてしまうと発生しやすく、
トウ立ちも大苗が低温に当たることによって発生しやすいです。
どちらも早まきを避けて適期に種まきをすることで防げますが、
それでも分球、トウ立ちは完全には防げません。
玉光のように、より分球、トウ立ちしにくい品種を使うことで、
発生はより少なくすることができます。
・5月下旬~6月収穫の晩生品種
暖地や中間地で5月下旬頃から収穫出来る品種で、晩生に分類されます。
収穫が遅いので、冷涼地でも栽培でき、冷涼地での収穫は6月以降になります。
晩生品種の特徴としては貯蔵性に優れているものが多く、
長くタマネギを保存できることが大きな魅力です。
・翌年2月下旬まで貯蔵でき、貯蔵性が良い
貯蔵性に優れていて、上手く貯蔵すれば翌年の2月下旬まで貯蔵が出来ます。
貯蔵を目的とする場合は、大玉にさせず中玉に仕上げることが大きなポイントで、
肥大しきる前に収穫して貯蔵すると長持ちしやすいです。
サラダに沿えても薬味にしても、美味しいです
■玉光の栽培のコツ
・種まき、植え付けは適期に行う
タマネギ栽培の基本ですが、種まきと植え付けは適期に行います。
種まきと植え付けは栽培する地域によって少し違うので、
栽培する地域に適した時期に種まき、植え付けをします。
・追肥は3回
晩生は収穫まで長く、栽培期間も長いので肥料切れに注意します。
元肥を与えたら、植え付けから2週間後に1回、
年明け後の2月と3月に1回ずつ追肥をします。
特に、年明け後の追肥は忘れないように行います。
合計3回の追肥が目安です。
・貯蔵
元々貯蔵性に優れている品種ですが、長期貯蔵のコツとして、
肥大させすぎずに中玉に仕上げることが大事です。
大きくなりすぎる前に収穫してよく乾燥させ、
冷暗所で貯蔵すると長期間の貯蔵に耐えます。
逆に、大きくしすぎてしまうと貯蔵性が落ちやすいので注意します。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期