緋駄天
緋駄天(ひだてん)は極早生の赤タマネギ品種で、
秋まき栽培の他、セット栽培で冬に収穫する作型も可能です。
収穫直後の内部は白色ですが、数日経つとだんだんと赤色に色づきます。
緋駄天の特徴や育て方をご紹介します。
[緋駄天]タカヤマ交配
■緋駄天の特徴
・4月から収穫できる生育旺盛な極早生品種
9月に種まきをして暖地で4月中旬から収穫できる極早生品種です。
中間地でも4月中には収穫を迎え、5月上旬には収穫が終わるような作型です。
収穫が早い極早生品種は冷涼地の栽培には不向きなので、
栽培は暖地か中間地がオススメです。
生育旺盛でよく育ち、肥大性も良く、1球は300g前後の大玉になります。
極早生品種の中でも大きい部類です。
・秋まき栽培とセット栽培ができる
一般的な9月に種まきをする秋まき栽培の他、セット栽培(ホームタマネギ)も可能です。
セット栽培はホームタマネギ栽培と一緒で、
8月末に植え付けて11月以降に収穫する栽培方法で、
プランターでの栽培でも容易で、収穫が早いのでお手軽に栽培できますが、
冬に収穫するため、冷涼地の栽培は難しく、暖地や中間地に限られます。
ホームタマネギとして栽培する場合は3月頃に種まきをして育てて、
5月中旬頃になったら一度収穫をします。
この時に球が2cm程度になっているので、
葉が4枚以上のものをは除いて冷暗所で保存します。
葉が4枚以上になっているものは植え付けても育たない可能性が高いので、
栽培には使いません。
8月末頃になったらまた植え付けて、11月中旬頃が収穫の目安です。
・中甲高で濃紅色をしている
形は中甲高形をしていて、表皮は濃紅色をしています。
内部の着色は、収穫直後は外皮から2枚くらいまでは紅色をしていて、
それより内部は白色ですが、日が経つにつれてだんだんと紅色に発色します。
なので、発色を待ってから食べたい場合は収穫直後より、
日が経ってからのほうが良いです。
■緋駄天の栽培のコツ
・秋まき栽培
暖地で9月下旬、中間地で9月中下旬に種まき、
植え付けは暖地で11月中下旬、中間地で11月上中旬までに行います。
暖地、中間地の両方でマルチを使って栽培します。
基本は極早生タマネギを育てると一緒なので、
元肥や追肥は極早生タマネギの育て方に沿って行います。
・セット栽培(ホームタマネギ)
暖地、中間地の栽培に限られますが、3月頃に種まきをして、
約二か月後の5月中旬に一度収穫をします。
状態の良いものを選び、4枚以上、葉が生えているタマネギは除きます。
2回目の植え付けは8月30日を目安に前後1週間が植え付けの適期で、
早すぎず遅すぎないように注意します。
収穫は葉が倒れてから行いますが、目安は11月中旬頃です。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期