Dr.ピルシー
Dr.ピルシー C)SNCサッポロノウエン
Dr.ピルシーは北海道などの冷涼地で栽培できる品種で、
春まき栽培専用品種です。
タマネギの辛みの元であるピルビン酸を抑えた辛みが少ない品種です。
Dr.ピルシーの特徴や栽培のコツをご紹介します。
[Dr.ピルシー]タキイ交配
■Dr.ピルシーの特徴
・冷涼地の春まき栽培専用品種
Dr.ピルシーは、主に北海道の栽培に向いていて、
北海道で生産するために開発された品種です。
一般的なタマネギが育てにくい冷涼地でも育てやすい品種です。
秋から栽培するのではなく、春から栽培し夏に収穫する作型が適しています。
種の入手がやや困難です。
・早生系で年内まで貯蔵可能
春に種まきをして8月中旬から収穫できます。
早生~中生くらいの熟期です。
貯蔵は12月末まで可能なので、貯蔵性としては良いほうです。
・葉や茎に出る病害に強い
Dr.ピルシーは葉や茎に症状がでる病害に強いです。
白色疫病や葉枯病、降雨などによる過湿で起こりやすい病気、
春~夏場にかけて発病する病害に強く育てやすいです。
・ピルビン酸が少なく辛みが少ない
一番の特徴は、タマネギの辛みの成分であるピルビン酸が、
一般的なタマネギと比べて抑えられているので辛みが少ないです。
生食のほか、ドレッシングに使うこともできます。
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■Dr.ピルシーの栽培のコツ
・春まき専用品種なので春まきが基本
北海道のタマネギの育て方では、春まき栽培が基本です。
種まきは2月~3月頃で、家庭で種まきから行う場合、保温が必要になります。
暖かい部屋に置き、厚手のビニールを被せて、
簡易温室にすることで発芽しやすくなり、管理もしやすいです。
・追肥は行わず、元肥で育てる
春まき栽培は追肥を行わないので、
元肥をしっかり入れ、肥料切れを起こさないようにします。
・収穫は8月から
収穫は8月上旬~中旬から開始します。
目安なので、葉の倒伏を見てから収穫すれば確実です。
収穫したら、乾燥させ、吊り貯蔵などをし、
日陰で涼しい場所にて貯蔵すると12月末まで貯蔵することができます。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期