タマネギサラダ
新鮮なタマネギは、素材を引き立ててくれます
タマネギは炒め物や汁物、揚げ物など、
色々な料理に使える野菜ですが、生で食べてもおいしいですよね。
新タマネギの季節には、タマネギサラダが食卓にのぼるという方も、
多いのではないでしょうか。
タマネギのサラダをおいしくするためのコツを、ご紹介します。
[タマネギサラダ]
■辛みを抑える
タマネギのサラダは好きだけれど、
独特の臭いや辛みが少し苦手、という方は意外と多いです。
生のタマネギの辛味を抜く方法として、水にさらす方法がありますが、
実はこれはあまり良くありません。
もちろん、辛みは抜けますし、パリッとした食感も残りやすいので、
味が特別悪くなるというわけではありません。
けれど、タマネギに含まれている硫化アリルという成分は、
水分に溶け出やすい性質があるため、水にさらすと、
この硫化アリルがどんどん抜けてしまうことになります。
硫化アリルは、タマネギが持つ様々な健康や美容に良い、
効果の元となる成分です。
せっかく生で食べるのですから、できるだけ硫化アリルを残し、
タマネギの健康効果を多く得たいものです。
水にさらす以外の、辛みを抑える方法をまとめました。
・繊維を断ち切る
硫化アリルの臭いや辛みは、空気に触れさせることで抜けやすくなります。
できるだけ空気に抜けるようにするためには、切り方がポイントとなります。
タマネギスライスを作る時、繊維に沿って薄切りにすると、
繊維が断ち切れずに臭いや辛みが抜けにくくなります。
そのため、繊維を断ち切るようにスライスするだけでも、
臭いや辛みが抜けやすくなります。
タマネギの頭とお尻の余分な部分を切り落とした後、
横方向に切ると、繊維を断ち切る切り方になります。
獲れ立てのタマネギは、甘くてジューシーで料理の主役になりますね
・空気に触れさせる
空気に長時間触れさせると、臭いや辛みが抜けやすくなります。
スライスしたタマネギを、バットやお皿などの平らな場所に広げ、放置するだけです。
この時、タマネギができるだけ重ならないように広げると、
空気に触れる面積が広くなって抜けやすくなります。
さらに、放置しておくのは、常温に限ります。
冷蔵庫に入れてしまうと、臭いが抜けにくくなる上に、
冷蔵庫の中にタマネギの臭いが残ります。
また、空気中に臭いや辛みを放出させるため、ラップをかけるのも厳禁です。
新タマネギなら、15分～20分ほど放置しておくだけで、
辛みのない甘みの強い生タマネギを楽しむことができます。
黄タマネギは、新タマネギよりも辛みや臭いが強いですが、
15分～20分空気に触れさせるだけでも、かなり違いが出ます。
時間がある時は、1時間くらい空気に触れさせておくと、
黄タマネギでもかなり辛みが抜けます。
空気に十分触れさせた後、器に入れてラップをかけ、
冷蔵庫で冷やしておきましょう。
この方法であれば、水にさらす時とは違い、
硫化アリルが流れ出てしまうことがありません。
むしろ放置することにより、
タマネギに含まれている栄養素が安定し、抜けにくくなります。
タマネギを加熱してから食べる場合でも、
切った後に15分ほど空気に触れさせてから調理すると、
栄養成分が安定しているため、熱にも強くなるそうです。
・マリネにする
空気に触れさせても、まだ辛みが少し残っているという場合は、
マリネをしておくのもお勧めです。
ドレッシングなどとあらかじめ混ぜた状態で、冷蔵庫で寝かせます。
時間はそれほど長くなくても良いですが、
30分以降置くと、辛みがマイルドになります。
他の素材と合わせれば、美味しい1品になります
・レンジにかける
マリネをする時間がない場合は、
レンジに短い時間かけると、辛みがさらに抜けます。
ラップなしの状態で、500ｗで15秒～1分くらいかけることで、辛みが抜けます。
ただ、ごく短い時間であっても、多少火が通ります。
タマネギは火が入ると、生の時のパリッとした食感が薄くなるので、
完全な生の状態で食べる時とは、食感が異なる場合があります。
また、切った後すぐにレンジにかけるよりも、
15分ほど空気に触れさせてからレンジにかけた方が、
摂りたい栄養素が壊れにくくなるのでお勧めです。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期
