タマネギ栽培 コツ
自分で収穫したタマネギは、安心で最高の味わいです、干すときは根を切ると良いですね
タマネギは、丈夫で冬の間は手入れも少ないため、
育てやすい野菜だと思われています。
けれど、簡単なように見えて、実はタマネギ栽培はとても奥が深く、
中級者以上でも失敗することがあります。
タマネギ栽培を成功させるためのコツをまとめました。
[タマネギ栽培 コツ]
■種から育てる場合は、下記リンク先を参照してください。
>>タマネギ 種まき ポット
>>タマネギの種まきと発芽
>>タマネギ 苗の作り方
■苗からのタマネギ栽培のコツ
タマネギを栽培する場合、苗から育てる方が多いと思います。
苗を育てるのだから簡単に栽培できると感じますが、
タマネギ苗は、割とナイーブで、しっかり育てるのが難しいものです。
苗からタマネギを丈夫に育てるコツをご紹介していきます。
1.タマネギに合わせた土作り
タマネギは乾燥に弱いので、水はけが良すぎる土は合いません。
しかし水はけが悪過ぎると、病気や根腐れの原因になります。
タマネギには、水はけと水もちが両方良い状態の土が合います。
そんな都合の良い土は難しいと思われますかもしれませんが、
市販されている培養土と同じような状態であれば、特に問題はありません。
一般的な野菜や草花が育つ土であれば良い、ということになります。
畑やプランターで連作するときには、用土に注意したいことがあります。
>>タマネギの育て方 土づくりは?
苗選びは、とても大切ですので選び方を覚えておきましょう
2.最大のポイントは苗選び
タマネギの苗は束で販売されていることが多く、太さや状態は様々です。
他の植物であれば、苗は大きく立派なものを選ぶことが多いですが、
タマネギの場合は、まったく違います。
タマネギの苗は、太さが5~6mm、長さが20~30cmのものを選ぶようにします。
苗が基準よりも細いと、冬の寒さに負けて枯れてしまう可能性が高くなります。
では太ければ良いだろうと思うかもしれませんが、そうでもないのです。
基準よりも太い苗は、真冬になって生育が止まるまでの間に、大きく育ちます。
大きく育つのは良いことのように思えますが、
冬前に大きく育った苗は、春になるとトウ立ちする可能性が高くなります。
トウ立ちしたタマネギは、玉部分があまり肥らず、
しかも玉割れを起こしてしまうため、可食部分が減ります。
できるだけ基準に近い苗を選んで植え付けたいので、
苗を購入する時は、太さの揃っているものを選ぶのがお勧めです。
>>タマネギ 苗の選び方
タマネギ苗の植え方も、最初は難しく感じます
3.植え付けの深さ
タマネギの苗は、根がひょろひょろと伸びていて、
その上に白い部分があり、さらにその上に緑色の葉が伸びています。
植え付ける時の苗はとても細く弱々しいので、
深く植えて安定させたくなりますが、深植えは禁物です。
かといって、浅く植えると、今度は苗が倒れてしまい、根が露出します。
タマネギ苗のちょうど良い植え付け深さは、白い部分が半分ほど埋まる程度です。
緑の葉の部分が埋まるほどの深植えや、
根がぎりぎり埋まる程度の浅植えにならないように注意します。
4.止め肥のタイミングに注意
タマネギ栽培では、追肥のタイミングがとても重要です。
玉を大きくしようと、収穫直前まで追肥をしてしまうと、
味が悪くなったり貯蔵性が失われてしまいます。
タマネギの収穫時期は、品種や早晩生によって異なりますが、
収穫する2ヶ月~3ヶ月前には、止め肥を与えるようにするのがポイントです。
一般的な中晩生タイプの品種であれば、
止め肥は3月までに与えるようにし、4月に入ったら追肥は絶対に行いません。
茎が倒れてから1週間過ぎた頃が収穫に適しています
5.収穫のタイミング
タマネギは収穫が近くなると、茎の玉に近い部分がくびれ、茎が倒れます。
茎が倒れてから1週間ほど経ったら、収穫のタイミングです。
うまく育っていれば、茎が倒れて収穫期を迎えますが、
トウ立ちしたものなどは、茎が倒れず青いまま残ります。
トウ立ちした苗は、いくら待っても茎が倒れることはほぼありません。
倒れるとすれば、そのうち枯れてしまった時だけです。
トウ立ちした苗は、玉の肥りも悪くなるので、
できるだけ早めに収穫し、葉タマネギとして食べるようにするのがお勧めです。
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期