タマネギ アレルギー
タマネギは、さまざまな料理に使え、旬に流通される新タマネギも、
シャキシャキとしていて甘みがあり、とてもおいしいです
健康な体を維持する効果もあるため、とても注目されている野菜です。
ところが、そんなタマネギにもアレルギー反応を起こすことがあります。
タマネギアレルギーとは、どのようなものなのでしょうか?
[タマネギ アレルギー]
■タマネギアレルギーの原因
タマネギアレルギーとは、タマネギに含まれている成分によって、
アレルギー症状が起こることです。
その成分は「硫化アリル」です。
この硫化アリルは、血液をサラサラにするなど、
健康維持のためのいろいろな効果があります。
ではなぜ、この硫化アリルが原因で、アレルギーが起こるのでしょうか。
人間は、基本的には硫化アリルを上手に分解することができます。
ところが、何等かの理由により、
硫化アリルをうまく分解できなくなってしまいます。
体で対応できる硫化アリルの量よりも多く摂取すると、
許容量を超えたことでアレルギー反応が起こると考えられています。
硫化アリルを含んだ食品として、
タマネギの他にニンニクやネギ、ニラ、ラッキョウなどがあります。
ネギ、ニラ、ラッキョウも注意ね
けれど、硫化アリルが原因でタマネギアレルギーになったからといって、
これらすべての食品に反応するというわけではありません。
実は同じ硫化アリルでも、タマネギに含まれている硫化アリルと、
ニンニクなどに含まれる硫化アリルとでは、成分が違っているのです。
タマネギに含まれている硫化アリルは、
「硫化プロピル」と呼ばれるものです。
対してニンニクに含まれている硫化アリルは、
「アリイン」と呼ばれているものです。
タマネギアレルギーは、硫化プロピルに反応してアレルギーが出ています。
硫化プロピルを含むのは、タマネギの他に白ネギがあります。
ニンニクやニラには、アリインが含まれているため、
タマネギアレルギーにかかっていても、食べられることが多いです。
ただし、硫化プロピルに限定したアレルギーの場合は大丈夫ですが、
アリインなどに対してもアレルギーが出る可能性もあります。
その場合は、タマネギや白ネギ以外でもアレルギー症状が出るので、
注意してください。
タマネギの食べすぎかにゃ……
■タマネギアレルギーの症状
タマネギアレルギーにかかると、どのような症状が出るのでしょうか。
アレルギーといえば、花粉症が有名です。
花粉症の症状で代表的なのは、目の痒みやくしゃみ、鼻水などです。
また、食品のアレルギーでいえば、
ひどい咳や気管支の腫れ、蕁麻疹などがあります。
タマネギアレルギーの場合、様々な症状が出ます。
頭痛、咳や喉の違和感や腫れ、めまい、吐き気、腹痛、
下痢、湿疹、嘔吐、発熱などなど。
症状が長引いたら、病院行きだにゃ(汗
生のタマネギを触っただけで、手が腫れるという場合もあります。
タマネギアレルギーの原因である硫化アリルは、揮発性の高い成分です。
タマネギを切っていて涙が出た経験のある方は多いでしょう。
あの涙が出る原因となっているのが、硫化アリルなのです。
硫化アリルに対してアレルギー反応が出るため、
空気中に浮遊している硫化アリルを吸うことで、喉や鼻に症状が出ます。
また、硫化アリルを含むタマネギそのものを触るだけで、
湿疹や腫れといった症状が出るのです。
腹痛や下痢といった症状も、
硫化アリルを含むタマネギを食べて起こる症状です。
ただし、硫化アリルは熱によって別の成分に変化したり、
水にさらすことで成分が抜けることがあります。
そのため、よく水にさらしたタマネギなら症状が出なかったり、
よく加熱したタマネギなら大丈夫ということがあります。
ただし、どのていどまでなら大丈夫なのかは人それぞれです。
アレルギーを持っていると分かっている場合、
水にさらしたタマネギや加熱したタマネギにも注意しましょう。
■タマネギアレルギーの対処法
タマネギを食べた後に、アレルギー症状が出ていると感じたら、
必ず病院にかかりましょう。
一度検査を受けて、アレルギーがないかを調べてもらいましょう。
もしタマネギアレルギーでないのであれば、
他の食品に対してのアレルギーである場合もあります。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期