玉ねぎ 雪 対策
タマネギ畑、1月中旬
タマネギは、秋に苗を植え付けて育て、翌年の初夏に収穫する野菜です。
秋まき栽培では、必ず冬を越すことになるのですが、ここで気になるのが雪です。
地域によっては、積雪がほとんどみられないこともありますが、近年の異常気象により、
毎年積雪する地域でなくても、大雪で雪がたくさん積もることがあります。
雪が多く降る場合、どのように雪対策を行えば良いのでしょうか。
[玉ねぎ 雪 対策]
■玉ねぎ 雪 対策
タマネギは比較的寒さに強い野菜ですが、雪が降り積もることで葉が折れたり、
冷害にあいやすくなることがあります。
積雪が心配な場合は、対策をしておくのがお勧めです。
・マルチング
タマネギ栽培では、雪対策としてだけでなく、
寒さ対策としてマルチングを利用することが多いです。
霜によって根が押し上げられたり、冷たい風がふくことで葉などが傷むことがあります。
さらに雪が降ると、タマネギ全体が冷たい雪に覆われることとなりますし、
光が届かず生育に影響する可能性もあります。
黒色のビニールマルチを畝にかぶせることで、
太陽光を集めて地温を上昇させる効果があります。
ただ、この場合は植え付け前に設置しておく必要があります。
栽培途中から状況に応じてマルチを設置したり取り除いたりしたい場合は、
敷きワラなどの有機マルチがお勧めです。
敷きワラや籾殻などであれば、植え付け後に寒くなってきた頃をみはからって、
設置することができます。
また、春以降に気温が上がってきて不要と感じたら、
すぐに取り除くこともできます。
雪はタマネギの株元まで積もることがあります。
そうなると、穴のあいたビニールマルチよりも、
株元までしっかりガードができる有機マルチの方が、
雪や寒さへの対策としては合っています。
地温を上げる効果も狙いたいのであれば、黒色のビニールマルチをして植え付けをした後、
株元のみ有機マルチを利用する、という方法もあります。
・トンネル
通常のタマネギ栽培では、あまりトンネルを利用しませんが、
雪対策や寒さ対策として、トンネルを設置することもあります。
トンネルとしてかぶせるものは、透明のビニールや不織布、寒冷紗などが一般的です。
積雪のみが心配な場合は、不織布や寒冷紗など、
風通しが良いものを選ぶと良いでしょう。
ビニールの場合、通気性が少々悪いことと、
時期によっては内部の温度が上がりすぎることがあるので、注意が必要です。
また、積雪した時に、トンネルの上部に雪が積もり、
雪の重みによってトンネルが崩れることがあります。
雪が降った時は、トンネルの上部に積もった雪をなるべく早く取り除いておき、
軽くしておくと良いでしょう。
雪の日の家庭菜園、1月
・何もしない
雪が降っても、特に何もしないという手もあります。
タマネギはある程度の寒さには耐えられる耐寒性を持っています。
多少雪によって葉が折れても、ちぎれたのでなければ、光合成は続けることができます。
年に数回しか雪が降らない地域や、降っても積もることがない地域であれば、
特に何もせず過ごせることも多いです。
ただし、雪が降らなくても霜が降りるような場所であれば、
対策をしておいた方が安心です。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期