タマネギ栽培 甘くする方法
タマネギ栽培、甘くておいしいタマネギを育てたいですね
タマネギを植え付けて収穫するまで、
手間はあまりかかりませんが、時間が少しかかります。
その長い栽培期間を利用して、
タマネギは球の中にぎゅっと栄養と旨みと甘みと詰め込みます。
基本の栽培方法でも、もちろんおいしいタマネギはできます。
さらに、もっと甘く美味しくするためのポイントと、
上級者向けのテクニックの実践法をもご紹介します。
[タマネギ栽培 甘くする方法]
1.光合成をたくさんさせる
タマネギの栽培期間は、苗の植え付けが11月頃で、
収穫が6月頃になるので、だいたい7ヶ月~8ヶ月ほどになります。
種から育苗することを考えれば、10ヶ月近くもかかることになります。
この長い栽培期間の中で、タマネギは根から吸収養分を吸収する他に、
葉で光合成をすることで養分を作って育ちます。
この光合成で作られた養分は、旨みや甘みにつながるため、
できるだけ多く光合成させることが、甘いタマネギを育てるコツになります。
タマネギが、できるだけたくさん光合成をするためには、
光合成をするための葉と光が必要になります。
タマネギの葉は細長く、病害虫によって傷んでしまうと、
葉数が極端に少なくなったりすることがあるため、注意が必要です。
できるだけ病害虫に注意し、葉を健全な状態で残す必要があります。
また、光合成するためのもう1つの要素である光ですが、
これは日照時間を確保することで条件を満たすことができます。
秋~初夏にかけて栽培するため、
その時期に日当たりが良くなる場所で育てるのがコツです。
1日の日照時間が短く、半日陰になるような場所だと、
光を受ける時間が短くなり、光合成があまりできません。
タマネギはあまり背丈が高くならないので、
地面に光が当たるような場所で育てるのが理想的です。
トウ立ちしたタマネギ
2.トウ立ちさせない
タマネギは苗の生育状態によって、春にトウ立ちをして花を咲かせます。
どのような植物でも同じですが、花を咲かせることは、
植物にとってとても体力を消耗するステップです。
そのため、トウ立ちしてしまったタマネギは、
不要な体力を消耗して、球の中の旨みや甘みが減ってしまいます。
基本通りに育てていれば、トウ立ちすることはあまりないのですが、
苗を植え付ける時の苗選びを間違っていると、トウ立ちの確率が高くなります。
苗は太すぎず、細すぎないものを選ぶのがポイントです。
太い苗は、一見すると元気でよさそうに見えますが、
タマネギ栽培ではあまり良くない苗とされます。
太い苗は冬になって気温が下がり、生長が止まるまでに大きく育ちます。
冬までに大きく育った苗は、春になって気温が上がってくると、
急激に生育して花茎を伸ばし始めます。
良い苗の目安は、長さが20~30㎝くらいで、太さが5~6㎜くらいです。
>>タマネギ 苗の選び方
魚粉肥料 C)株式会社京都農販
3.魚粉肥料を使う
上級者向けのテクニックとして、
肥料に魚粉などミネラルやアミノ酸を多く含むものを混ぜる方法があります。
タマネギの産地として有名な淡路島では、
台風で海風が強かった年はタマネギが甘くなると言われているそうです。
これは海からくる潮風に含まれる塩分が畑に落ち、
土の中のミネラル分が増えることから、タマネギが甘くなるとのことです。
これを応用したのが魚粉などのミネラルを含んだ肥料を与える方法です。
ミネラルと同様に、アミノ酸を含んだ土もタマネギ栽培に適しています。
ミネラルとアミノ酸を含んだ土から、
肥料成分を根で吸い上げることで、タマネギが甘く育ちます。
魚粉肥料は市販されていますし、
ネット通販でも簡単に手に入れることができます。
また、タマネギ専用の肥料として販売されているものの中には、
魚粉入りやミネラルとアミノ酸を多く含んだ肥料があります。
元肥と追肥の両方に使えるものもあるので、
肥料選びの時にチェックしておくようにしましょう。
■参考
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期