タマネギ栽培 長期保存

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タマネギ栽培 長期保存のコツ

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根の部分も切って干すと、さらに良いです

 

 

タマネギは栽培する期間が長いですが、長期間貯蔵することができます。
できるだけ長い間貯蔵するために、保存方法を工夫することも必要ですが、
実は栽培中にできることもあるのです。

 

タマネギを栽培している時にできる、
長期保存のコツをご紹介します。

 

 

■タマネギ栽培 長期保存のコツ

 

タマネギを長期保存するコツは色々あります。

 

・保存中、余分な湿気を含ませないために、
ネットに入れたり風通しの良い場所に置いたりします。
・暑い場所だと蒸れて傷みやすくなるので、
日陰の涼しい場所に置いておくのも、大切なことです。
・無理に大きくせず、小ぶりなくらいで収穫すると保存性が高まります。

>>タマネギの保存方法

 

けれど、いくら良い環境で保存していたとしても、すぐに傷むことがあります。
実は、栽培中に、保存性を悪くしていることもあるのです。

 

タマネギを長期保存できるよう、栽培中にできるコツは2つです。
1つは、窒素とカリのバランスを考えることで、
もう1つはカルシウムを補給することです。

 

これらのコツには、どのような効果が期待できるのでしょうか。

 

 

こんな干し方にも遭遇

 

 

・窒素とカリのバランス
タマネギが育つ時、窒素・リン酸・カリの基本要素は必要不可欠です。
けれど、その時々によって、タマネギが欲する養分の量には差が出てきます。

 

栽培前半は窒素・リン酸・カリが同等の肥料を与えるのが基本とですが、
栽培後半には、窒素を控えめにすることがコツとなります。

 

栽培後半は、地際にある玉部分を肥らせる大切な時期です。
この時、窒素が効きすぎていると、締まりのない玉に育ちやすくなります。

 

タマネギの玉部分は、りん葉と呼ばれるものが何層にも重なった状態となっています。
このりん葉とりん葉の間に隙間ができてしまうと、
余分な湿気を含みやすくなる上に、空気の層ができるために傷みやすくなります。

 

表面上は問題がないのに、いざ切ってみると中心が傷んで茶色くなっていた、
という場合は、窒素過多が原因で内側から傷みやすくなっていた可能性があります。

 

窒素・リン酸・カリには、それぞれ植物のどこを育てる効果があるのか分かれます。
窒素は枝葉、リン酸は花や実、カリは根です。

 

栽培後半にカリを効かせることで、
玉の付け根にある根盤部と呼ばれるところがしっかりと発達し、硬く締まります。

 

根盤部が締まれば、玉全体が締まり、
湿気や内側からの傷みに強い、長期保存に向くタマネギに育つようになります。

 

 

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・カルシウム補給
タマネギ栽培でカルシウムが必要というのは、少し意外かもしれません。
けれど、タマネギ栽培でもカルシウムは重要な要素なのです。

 

カルシウムには、細胞を維持するという働きがあります。
そのため、適度にカルシウムを与えて育てたタマネギの方が、
カルシウムが足りない状態で育てたタマネギよりも、
生育が良好であることが多いのです。

 

また、カルシウムを与えることによって、
タマネギの甘みや旨みが強くなり、おいしくなるということもあるようです。

 

タマネギを栽培する前、土作りの段階で、牡蠣殻石灰を加えておくと、
栽培前半のカルシウム分はバッチリです。

 

年を越して栽培後半に入ったら、2月~3月頃に月1回程度のペースで、
1㎡あたり25gほどの牡蠣殻石灰を撒くのがお勧めです。

 

葉の上から撒くだけで構いません。
黒マルチなどを利用している場合であっても、
葉に付着した牡蠣殻石灰が雨にとけて少量ずつ土に染みこみ吸収されるので、
問題はありません。

 

■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期



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