タマネギ 無農薬栽培
タマネギを家庭菜園で楽しむのであれば、無農薬で育ててみたいですね
売られているタマネギは、農家の方が一生懸命育てたタマネギではあるものの、
どのような農薬が使われているのかはっきりしていません。
ナチュラル志向の店では、無農薬や有機栽培のタマネギも手に入りますが、
そういったお店はまだまだ少なく値段もやや高価です。
自分で育ててみるのであれば、農薬を使わずに育て、
安心してタマネギを食べたいものです。
無農薬でタマネギを育てるためのポイントをご紹介します。
[タマネギ 無農薬栽培]
■病気対策
タマネギは、基本的には丈夫ですが、
ちょっとしたことで病気にかかりやすくなります。
病気にかからないよう、事前に予防策をすれば、薬を使わずに済みます。
・土の消毒
まずは土の消毒をしましょう。
タマネギ栽培を始める前に、タマネギを育てる場所を熱消毒しておきます。
熱消毒をするには夏がお勧めですが、夏野菜を片付けた後、
タマネギの苗を植え付けるまでに行うのも効果的です。
ホームタマネギを植え付ける場合は、早めに熱消毒を済ませておきます。
黒いビニールと水、太陽の光があれば熱消毒は可能です。
また、プランターなどの容器栽培では、新しい培養土を使う予定であっても、
容器自体を再利用する場合は、消毒しておいた方が安心です。
病気の原因菌は、容器にもこびりついている可能性があります。
キレイに洗ってから熱湯などで消毒し、よく乾かしておきましょう。
熱消毒を行うことで、土の中に存在する病気の原因菌の数が減ります。
完全ではなくても、数を大幅に減らしておくことで、病気の感染率が下がります。
>>タマネギ栽培 消毒
排水性が良いと、おいしいタマネギに育ちます
・土質
タマネギは水はけの良い土を好みます。
というのも、タマネギの根は新鮮な空気をたくさん欲しがるためです。
土が乾いた時に水を与えると、水とともに新しい空気も土に流れ込みます。
水はけの良い土で育てることで、水と空気の入れ替えが頻繁に行われ、
タマネギがよく育つようになります。
粘土質など、水はけが悪い土では、過湿状態となりタマネギの根を傷めます。
傷んだ根からは病原菌が入り込みやすくなりますし、
根がうまく働かないため、生育が悪くなることがあります。
地植えで育てる時、水はけの良い土に改良するとともに、
畝を高めにしておくと、水はけが良くなります。
容器栽培の場合は、培養土を使用する予定であっても、
培養土自体の水はけが悪いことがあります。
ピートモス中心に配合されている培養土は、水はけが悪くなりがちです。
心配な場合は、鉢に培養土を入れて水をかけ、
排水性のテストをしてみるのも良いでしょう。
>>タマネギの育て方 土づくりは?
■害虫対策
タマネギは意外と害虫に狙われます。
アブラムシやネギアザミウマ、ネギコガ、ハモグリバエ、ヨトウムシなど、
植え付け時期や大きく生長する春に多く発生する害虫が多いです。
害虫被害が大きくなると、薬剤を使う必要が出てくるので、
予防と早期発見を心がけます。
・ネットを張る
タマネギの苗も植え付け後、防虫ネットや寒冷紗、不織布などをかけます。
暖地であれば防虫ネットで構いませんが、
寒い地域で防寒を兼ねるなら、寒冷紗や不織布がお勧めです。
まずは最初の虫がタマネギに近づくのを防ぐことが一番です。
アブラムシは単体でもどんどん繁殖しますし、
ネギコガも卵を産み付けられてしまうと、駆除がなかなか難しくなります。
タイミングとしては、植え付けた後すぐに設置するのがお勧めです。
・こまめに見回る
防虫ネットなどで覆っても、いつの間にか害虫が発生していることがあります。
予防のためにネットを張っていても、過信せず、こまめに見回りをします。
こまめな見回りをすることで、
被害が小さいうちに薬を使わず対応することができます。
>>タマネギの害虫
小規模な菜園やプランター栽培では、ワラを敷いてあげます
■雑草対策
タマネギを育てている周りに雑草が生えると、雑草に栄養がとられたり、
根が競合してタマネギの根の生育が悪くなったりします。
また、雑草の中に隠れていた害虫がタマネギについたり、
病気が感染することもあります。
雑草をできるだけ減らしておくことで、
病害虫の不安も減りますし、生育が悪くなるのも防ぐことができます。
雑草を根絶するのは難しく、敷地が広いと除草剤を使うこともありますが、
家庭菜園であれば、除草剤を使わず、工夫することで雑草を減らせます。
・マルチ栽培
植え付けを行う前に、黒色のマルチを畝に張っておきます。
黒色のマルチをすることで、土の中に含まれた雑草の種に光が当たらず、
伸びるのを抑えてくれます。
・こまめな手入れ
マルチを張っていても、どうしても雑草は隙間を見つけて生えてきます。
タマネギの苗を植え付けた穴から、春になると生えてくることもあります。
薬を使わないのであれば、一番簡単で確実なのが、手で取り除くことです。
手間と時間はかかりますが、丁寧に根から取り除くことで、
次の雑草の発生を抑えることもできます。
雑草はできるだけ小さいうちに取り除くようにします。
少なくとも、花が咲いて種が飛ぶ以前には取り除くようにしましょう。
冬の間は発生が少なくなりますが、
秋と春以降は雑草がたくさん伸びるので、こまめに見回りを行います。
>>タマネギ 雑草の管理は?
■参考
・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・タマネギ 肥料過多
・タマネギ 肥料一発
・タマネギ 無機肥料
・タマネギ 有機肥料
・タマネギ 3月の肥料
・タマネギの収穫時期