タマネギ 栽培

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タマネギ 乾腐病

読了までの目安時間:約 7分

 

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買ったタマネギの中が一部枯れていた……、
という経験、ありませんか?

 

そのタマネギは、乾腐病(かんぷびょう)に、
かかっているのかもしれません。

 

なぜ流通して手元に来たのでしょう?

乾腐病のことを知れば、
その理由がきっとご納得できると思います。

タマネギ乾腐病の症状、対策についてご紹介します。

 

 

[タマネギ 乾腐病]

 

 

■乾腐病の症状

 

タマネギを育てている全ての期間と、
収穫した後の貯蔵中にも発生する病気です。

 

圃場や苗床での育苗期間での感染症状は以下の通りです。

 

重症株では、初め葉の片側ないし葉の全部が黄色くなり、しなびて
根は褐色に変わって、細くなり、ついには枯れてしまいます。

 

軽症の感染株では、何枚かある葉のうちの1枚あるいは数枚が枯れ、
地上部の育ちが悪くなり、葉が圃場に這うように曲がって伸び、
球体ではない扁平なタマネギになります。

 

収穫後のタマネギでは、感染したらどうなるのでしょう?

第1段階は、茎盤部(食べる時捨てる部分)が灰褐色に変化します。

 

第2段階では、茎盤部近くの鱗片(食べる部分)から、
感染部が水浸し状か、乾くかして腐敗します。

 

第3段階では、感染したタマネギ全体に症状が広がります。
外皮(鱗片が茶色くなった部分。こちらも捨てることが多い)、
だけを残してなくなってしまいます。
*タマネギ 乾腐病の画像は、こちらです。
http://www.takii.co.jp/tsk/bugs/ata/disease/kanpu/

 

 

■乾腐病の原因

 

病原は糸状菌の仲間の、
フザリウム オキシスポルム f. sp. セペ
(Fusarium oxysporum f.sp. cepae)
という学名をもつかびです。

 

「f.sp. cepae」はタマネギに感染する菌を示す言葉です。

 

フザリウム オキシスポルム f. sp. セペの、
発病適温は26~30℃です。

25℃以下では、温度が低くなるほど、発病日数は長くなりますが、
18℃以上では発病の可能性があります。

 

感染したタマネギの維菅束で増殖した、
フザリウム オキシスポルム f. sp. セペは、
厚膜胞子をたくさん作ります。

 

厚膜胞子とは、フザリウム オキシスポルム f. sp. セペにとって、
快適でない環境に耐えて、
長い間生き伸びられるようになっている器官のことです。

 

このフザリウム オキシスポルム f. sp. セペの厚膜胞子は、
被害作物株の残渣とともに土壌中に混入します。
その後、数年~十数年間、土壌で生き残るといわれています。

 

フザリウム オキシスポルム f. sp. セペがいる土壌にタマネギを植えると、
厚膜胞子から発芽管が伸び、タマネギの根や傷口から進入し、
導管内で増殖しはじめます。

 

感染したタマネギは、
フザリウム オキシスポルム f. sp. セペに栄養を奪われ、
導管を占拠され、水分も吸収できず、
さらにフザリウム オキシスポルム f. sp. セペの出す毒素で、
生育が阻害され枯死してしまいます。

 

 

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感染させないことが大切です

 

 

■乾腐病の対策

フザリウム オキシスポルム f. sp. セペは、
典型的な土壌伝染性の病害です。

 

一度土壌にこの菌が入ると簡単には駆逐できませんし、
高温期にタマネギを植えると必ず発病します。

 

従ってフザリウム オキシスポルム f. sp. セペを、
圃場に入れないことが防除の第一歩になります。

 

フザリウム オキシスポルム f. sp. セペの伝染経路は、
・種子
・運搬用や耕運用の大小農機具
・農具
・履き物
・堆厩肥
・潅漑水
・強風や大水で汚染土壌が移動した

などが考えられます。

 

これらを一つひとつ点検したり、
多発圃場では連作をしないことが大事です。

 

またフザリウム オキシスポルム f. sp. セペの、
対抗性品種を植えるのも一案です。

 

◎感染したら
感染した株を見つけ次第、株の根まできれいに抜き、
圃場外で適切に処分します。

感染株が見つかった年以降は、なるべく輪作し、連作を避けます。

 

◎効果的薬剤

農薬は、それぞれの農薬の登録の有無と使用方法に従い、
有効な作物に対し適正な時期に、適正な使用回数や、
適正な希釈倍数などを守って使用します。

 

また、使用期限を必ず守り、
使用期限までに使いきれずに残った農薬や空き容器は、
専門の廃棄業者に引き取ってもらいます。

 

さて、薬剤防除の一番の目的は、貯蔵中の発病を防ぐことにあります。

乾腐病対策の土壌消毒剤は、キルパー、ガスタード微粒剤などがあります。

 

定植のときは、トリフミン水和剤、ベンレート水和剤などに、
苗の根を浸して消毒した後に定植します。

 

◎乾腐病の耕種的防除
耕種的防除としては
・水はけの良い圃場にします。
・発病した株は、抜き取り、圃場外に持ち出し、適切に処分します。
などがあります。

作物の病気の診断は、判断が非常に難しいときがあります。
すぐに農協や農業試験場などの公共指導機関にご相談ください。

 

■参考

・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培

 

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タマネギ 病害虫

パワー

読了までの目安時間:約 3分

 

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power

パワー

 

 

パワーは、抽苔(ちゅうだい=とう立ち)や、
分球の心配がほとんどないといわれている、
とても栽培しやすい中晩生種に属するタマネギです。

 

タマネギは、血液をサラサラにする効果の他、がん予防、老化防止、
さまざまな健康効果があるといわれています。

 

タキイ交配によるこの「パワー」という品種名も、
タマネギの健康効果からつけられたのかも知れませんね。

 

 

[パワー]

 

 

■パワーの特徴

 

・抽苔が少ない
抽苔とは、蕾が上へと上がってきてしまうことで、
とう立ちすると、球が上手く丸く太ってくれなくなります。

 

一般的に、極早生種、早生種は抽苔しにくい性質をもちますが、
中晩生種に属するパワーも、抽苔しにくい性質をもっているので、
とても育てやすいです。

 

種まきの時期や、低温化での栽培に注意すれば、
ほぼとう立ちしないと言っても良いでしょう。

 

・分球が少ない
早まきした場合や、苗が大きくなりすぎると、球が割れ、分球が起こりますが、
パワーの場合、分球が起こりにくい性質を持つため、とくに心配はいりません。

抽苔や分球の心配がないことで、とても育てやすい品種であるといえます。

 

・貯蔵性に優れている
パワーは、中晩生種のため、収穫が6月上旬~下旬と他の品種に比べて少し遅めです。
しかし、その分貯蔵期間は長く、翌年の2月まで貯蔵しておくことができます。

家庭菜園において、貯蔵性が優れているのはとてもうれしいポイントですね。

 

 

■パワーの栽培のコツ

 

・栽培スケジュール
種まきは、冷涼地の場合、8月末頃、中間地は9月中旬頃、暖地で9月末頃が目安です。
苗の定着は、だいたい55日間ですので、10月末頃から11月末に行います。

 

収穫は、暖地、中間地、冷涼地の順番で適期が訪れます。
冷涼地の場合は栽培期間が暖地と比べて約1ヶ月ほど長くなります。

 

収穫は6月上旬~中下旬頃が目安です。

 

・肥料
肥料は元肥を主体として、やや多めに与えるのが上手に育てるコツです。
止め肥は、3月中下旬頃です。それ以上遅くに肥料を与えないようにしましょう。

 

■参考

・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培

 

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タマネギ 品種

O・P黄

読了までの目安時間:約 4分

 

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O・P黄

 

 

O・P黄(オーピーキ)は、
タマネギの品種の中でも中生種でとても栽培しやすい品種です。

 

同じ中生種には、O・K黄、O・L黄がありますが、これら2つの品種と比べても、
分球の心配がなく、家庭菜園向きの育てやすいタマネギです。

 

 

[O・P黄]

 

 

■O・P黄の特徴

 

・耐病性が高い
O・P黄の一番の長所は、強勢で病気にも強く、栽培しやすいことです。
タマネギに限った話ではありませんが、野菜の栽培には失敗もつきものです。

 

私自身、これまでにたくさんの失敗を経て、今の家庭菜園に活かしています。
慣れるまでは強勢で耐病性の高い品種からはじめるのがお勧めです。

 

・貯蔵性に優れている
タマネギは長期保存のできる野菜として知られていますが、
品種によっても保存期間の差は大きく、
早生種など、長く保存できない品種もあります。

 

O・P黄は、貯蔵性に優れたタマネギですので、
5月下旬~6月中旬頃の収穫の後、
吊り貯蔵をすれば、12月末、年内いっぱいまで保存することができます。

 

 

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吊り貯蔵すると長持ちします

 

 

■O・P黄の栽培のコツ

 

・水やり
土表面が乾いたら、しっかりと水を与えてください。
ただし、水の与え過ぎは生育不良の原因になるため、
土の表面が乾いてから与えるのを徹底してください。

 

・間引き
間引きは複数回に分けて行います。
生育の良いものを残して間引きしますが、

 

O・P黄の場合はどれも良く育ってしまうため、
株間を空けることを目的として、バランス良く間引いてください。

 

・追肥
中生種にあたるO・P黄は、栽培期間が長いため、定期的に追肥が必要です。

最初は元肥を主体として、追肥を行わないようにします。

 

止め肥は3月中旬~下旬頃で、それ以降に追肥を行わないようにしてください。

また、吊り貯蔵を行う予定であれば、やや肥料は減らして育てるのが良いです。

 

・収穫
冷涼地は6月下旬~中旬、
中間地は5月下旬~6月上旬、暖地は5月下旬頃が収穫期です。

 

吊り貯蔵をする場合は、適期に収穫することが大切です。
適期に収穫することで、年末まで美味しく食べることができます。

 

■参考

・タマネギ 苗の作り方
・タマネギ 苗の販売
・タマネギ苗の保存方法
・ホームタマネギの栽培

 

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タマネギ 品種

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